授業中止

 先ほどから雪が強くなってきました。予報通りならしばらくやみそうにないので、生徒の皆さんならびに送迎の保護者の皆様の安全を考え、今日の中1の授業は中止します。振替は明後日3月6日(木)の同じ時間帯になります。よろしくお願いいたします。

 なお、同じ内容のLINEを保護者の皆様、塾生の皆さんにも送っています。これでおそらく伝わったと思いますが、間違えてくる生徒がいたら困るので念のため授業開始時刻まであと30分ほど私は待機します。誰も来ないことを確認したら帰宅いたします。

 こんな時のために用意しておいた融雪剤を一袋塾の周りに散布しました。効果があることを期待します。

連日のテスト対策

 今日は月曜日ですが天皇誕生日の振替休日ということで学校は3連休の3日目です。26日から学年末テストが始まるので塾としては連日テスト勉強ということになります。

 22日・23日・24日の3連休はいつものテスト前の土日と同じで昼過ぎに塾を開けて、中1から中3まで入れ代わり立ち代わりで22時ごろまで塾生の学習につきあいます。実際のところ中1はその前の金曜日から26日まで6日間連続で塾に来ることになっています。曜日の関係で1日少ないですが中2も5日間連続です。これは希望者ではなく、塾生全員が共通の時間割として塾で勉強することになっています。もちろん5日連続だろうと6日連続だろうと、別に費用が掛かるわけではありません。

 中3はすでに学年末テストは終わっていますが、中1・中2ともに今回の範囲は過去最大級に広くなっています。特に中1の社会、中2の社会は相当時間がかかりそうです。うちの塾はテスト前に関係なく普段から社会の時間を取っているのでそこまで苦労しなくてすむと思いますが、中1・中2で社会を学習している塾はほとんどないでしょうから、今回は結構大変だと思います。

 また、学年末テスト対策と並行しておこなっているのが中3の入試対策です。こちらはもう2ヶ月くらい前から入試に合わせた勉強をしているので直前は確認作業といったところです。塾生には話していますが、あと数日となった今は無理して難しい問題に手を出そうとせずに、基本的な事柄の確認に時間をかけた方がいいと思います。

 高校入試はほぼ同じくらいの学力をもった生徒が集まります。よって入試の時に自分だけが解けない問題などないと思っていいです。自分が分からなければ、隣の人も分からない。そう考えて大丈夫です。むしろ他の人が正解できるような基本的な問題にミスがないのか、いかに失点を少なくするのか、そのあたりに神経を傾けてほしいところです。

 そのための練習をここ一ヶ月ほど行っています。

新5年生受付開始します

 4月から授業開始予定の新5年生(現4年生)の受付を開始します。すでにお問い合わせはいただいておりますが、正式に受付を開始します。授業は毎週水曜日の予定です。授業開始は4月9日(水)です。原則として先着順です。戸塚中に進学予定の新5年生が対象です。

曜日:毎週水曜日(祝日を除く)
中学生の定期テスト直前はお休みです
また、長期休暇中は授業を行いません
時間:午後5時~6時40分
教科:算数(学校の進度に合わせます)
   国語の基本を宿題に出します
   毎回算数の小テストを行います
費用:12,000円(年間費用)
   教材費、光熱費、プリント代に充てます
   通常の月謝は必要ありません

入塾をご希望の方は直接ご来塾いただくか、お電話にてお申し込みをお願いします。例年ですと、塾生の弟妹の方およびお知り合いの方からの申込が多く、すでに塾のやり方をご存じで安心してお申し込みになる方が多いようです。

もちろん4月の授業開始後、一度見学してからご検討いただくことも可能です。

 このクラスの目的は中学で苦労しなくて済むように算数の力をつけることです。小学校のテスト(カラーテスト)は習ってすぐに実施され基本が中心なので平均点は90点前後となります。このテストで80点、90点とっているから算数が得意だと思っていると中学で思わぬ苦労をすることになります。

 中学の数学は小学校で習ったことはすべて理解しているものとして進みます。具体的には四則演算、計算のルール、文章題、図形の公式などすべて分かっているものとして進みます。その都度小学校の復習をやっている暇はありません。

 小学生の内容は小学生のうちに完全なものにすることを目的として6年生の2学期まで算数中心の授業を行います。

来年度のテキスト

 うちの塾は小さいわりに結構な量のテキストを注文するため、いろいろな教材会社の方が営業に見えられます。来年度は中学生の教科書改訂にあたるためテキストの中身も若干かわりそうです。そろそろ新しいテキストを注文する時期になりました。

 今年度の中学生はメインのテキストとして1年間塾で使うものをとり、追加で定期テスト用に学習するものもとりました。メインのテキストはすべて同じ会社のものにそろえていましたが、来年度はメインのテキストも少し変更しようと考えています。

 いろいろとカタログを見たり教材の展示会に出向いたりしていますが、見れば見るほどどのテキストも使いたくなります。いつの間にか塾のテキストも結構値上がりしていて、うちの塾で使っているのは1冊あたり1500円から2000円くらいします。中学生はそれを全員10冊以上渡しています。中3はそれ以外にも夏期講習、冬期講習専用のテキストをとり、さらには入試対策用にも注文しています。

 来年度は、塾で使う通年用として数学と理科はA社。社会はB社。英語はC社のものを使用する予定です。さらにテスト対策用として国語と理科はD社、数学はC社、社会と英語はE社のものを使用。つまり5社のテキストを教科ごとにわけて使うことになります。これは展示会や見本を実際に見てみて、塾生にとって使いやすそうなものを選んだ結果です。よってテキストを注文するときも、いろいろな教材会社さんにお願いすることになります。

 私の場合、使用するテキストの基準は数学は私がほとんど説明して板書もするのでテキストには解説よりも問題が多いものを選びます。逆に理科や社会は図はグラフが多く使ってあるものを選びます。解説もある程度必要ですが、説明説明説明からの問題よりも、説明問題説明問題説明問題 というように小刻みに説明と問題が繰り返されているものを選んでいます。英語はとにかく文法です。テキストにもいろいろとこだわりがあるので、教科によって違うテキストを使うことになりそうです。もちろんすべて戸塚中で使用している教科書準拠ですのでご安心ください。

 

5年生小テスト

 うちの塾は中学生がメインで小学生は勉強の意識付けという位置づけになっています。よって小学生は週1回の授業なのですが、ただ来て帰るだけだとなかなか学習習慣も定着しないでしょうから、宿題と小テストを実施しています。

 ただ小テストに時間をかけすぎると授業時間が削られるので5分から10分程度で終わる量にしています。5年生は今まで算数の計算をメインに行ってきました。6年生になると英語が始まるので、その準備段階として今日から英単語テストを始めました。まずは単語から日本語です。学校の英語の授業は会話中心で読み、書き、文法はほとんど扱わないため、学校で習っているから大丈夫だろうと考えるとさっぱり書けないということが毎年あります。両面に印刷し、算数と英語同時に行いました。

 

 学校のカラーテストは習った単元をすぐにおさらいするため平均は90点前後となります。よって塾でははるか昔の内容、場合によっては前の学年の計算などを問題にいれています。計算は整数小数分数四則色々混ぜて、それだけでなく文章題も少々。

 画像の生徒、算数は見事満点ですね! 英語は満点かと思いきや、birdの鳥が何やら怪しい漢字になっているので不正解です。自分で丸付けするとこのあたりが甘くなるのですべて回収して採点して返しています。特に中学生などはどういった問題が間違いやすいのかを私が把握したいので回収して採点しています。今後5年生の英語のテストはしばらくは単語を日本語にする形式から、逆になり6年生になったら英文を書く形式に変わっていきます。

 ちなみに、算数はすべてその場で考えてもらいますが英語は前もって課題(出題リスト)を渡しています。それは上の学年も同じです。

数学演習

 1月から中3を対象に通常の授業とは別に数学演習を行っています。おもに選択問題を採用している高校を受験する塾生が対象ですが、選択問題でなくても勉強したい生徒は参加可能としています。初回は1月8日(水)で基本的に毎週水曜日の夕方に2時間ずつ行います。全部で6~7回の予定です。授業とは別ですが費用は不要です。塾の費用というと月謝以外にいろいろとかかるというのが定説となっていますが、うちの塾の費用は年1回の教材費と、月謝と中3の講習費(夏、冬)以外は一切かかりません。

 選択問題を解くには通常の授業では扱わないような特殊な訓練が必要です。自作のプリントで大問1用に問題を渡していますが、さらにこの演習授業では解説も行っていこうと考えています。

 例えば初回授業で説明した問題の一部。問題も解説も手書きです。

この問題に限れば簡単に解ける方法もありますが、分母に項が複数ある時の有理化という高校で習いそうな知識が必要です。

このように選択問題は暗算で答えが出るような問題はほぼありません。よって計算力はもちろんですが、いろいろな形式の問題に慣れることや、初見の問題に対応できる力をつける必要があるのです。

今年はどの学年も数学の力をつけさせることを結構意識しています。例年ですと、理科と社会で稼ぎまくるというパターンでしたが、今年はそれに数学を加えようという作戦です。

おまもり&おみやげ

 中学3年生の冬期講習もまもなく終了します。講習用のテキストは各自2種類用意しているため、教科によっては2種類目に入ったものもあれば数学など時間がかかるものはまだ1種類目のテキストを使用しています。いずれにしても3学期も引き続きこの冬期講習用のテキストを使用して問題演習に取り組みます。そしていよいよあと1ヶ月を切ったころからは埼玉県の公立入試を意識したテスト形式の教材を使います。これもまた塾生全員に渡します。1年間で何十冊渡したか分からないくらい塾生にはテキストを渡しました。

 また今日はテキストとは別に3年生にはおまもりを渡しました。本当は1月の初日(4日)に渡したかったのですが、欠席がいたため全員揃った今日となったわけです。塾を始めた2002年から数えて今年は23回目の高校入試です。毎年この時期にお守りを渡すことにしています。以前は私が太宰府天満宮で人数分まとめて入手していましたが、最近はあらかじめ塾生に希望の色を聞くことにしています。兄弟姉妹で通う生徒が多いため、お守りはもはやサプライズではなくなったからです。今年も結構気に入ってくれたようです。

もう渡ししてしまったのでお守りの画像はありません。

と思ったら3年前の画像が発見されました。今年もこれと同じものです。画像は当時のものですが、今年は男子には黒、女子には桃色が人気だったようです。早速カバンや筆箱につけているようでした。このお守りを見て頑張って勉強したことを思い出してくれたら嬉しいです。

また帰省の帰りは福岡から飛行機で帰ったため、博多駅で塾生におみやげを買ってきました。

こちらは冬休みも頑張っている中学1年生~3年生全員に。

2025開始

 今日から2025年の授業がスタートしました。中3は冬期講習の後半戦です。中1と中2は冬期講習は実施せずに冬休み中も通常の曜日で授業を行っているため今日は中2の授業日となりました。

 中3の冬期講習は3年間の総復習として問題を解きまくります。むやみやたらに解くのではなくて公立高校入試に照準を合わせています。

 中2は3学期の授業を意識した内容となっています。今日は社会(歴史)と英語を行いました。歴史は江戸時代の後半です。塾生は社会の塾用テキストとして地理と歴史を2冊ずつ計4冊持っています。それを使って説明し問題演習を行います。以前は社会も板書していましたが時間がかかりすぎるため、解説が多めな教材を使用し大事な部分に絞って説明していきます。

 教材だけあっても中学生にはどこが重要でどこがそれほど重要でないのか分からないと思います。(全部重要だと思う生徒も結構います)それをこちらで選別して覚えるべきところはしっかり覚えてもらいます。塾生の理科社会の成績がよろしいのはこのあたりの普段の授業が影響しているのだと思います。

 歴史の用語の中で蘭学という言葉が出てきました。ここで若干脱線し質問タイム。漢字1文字で表す国名シリーズです。蘭学の蘭はオランダのことですが、次の漢字1文字はどの国を表すでしょうか? 家族の帰省やクラブチームで遅れる生徒がいるためこのとき塾にいた人数である11問を出題してみました。 皆さんもお考え下さい。

 ① 米  ⑥ 豪
 ② 加  ⑦ 伊
 ③ 英  ⑧ 印
 ④ 仏  ⑨ 独
 ⑤ 越  ⑩ 墨
      ⑪ 露

 座席順に自信のある番号から答えてもらいました。明治以降の歴史を習うといろいろと出てきますが、この時点では歴史用語としては一つも登場していません。が、ニュースなどで目にすることもあるでしょう。予想通り①③④⑧あたりはすぐに正解し、他のも徐々に正解できましたが、⑤と⑩はその場にいた全員の力をもってしても誰も分かりませんでした。

正解はこちら!

 

また小テストも再開しています。

気づけば英語の小テストはもう111回もやっているのですね。おそらく6年生からの通算だと思います。

まだ2025年というのに実感がありませんが(令和7年はさらに)、歴史的に言うと治安維持法、普通選挙法が制定されてから100年目にあたります。また2025という数字自体は45の2乗にあたります。45というのは1から9までの自然数の和です。

 ということはちょっと式変形すると
 2025
=45×45
=(1+2+3+4+5+6+7+8+9)×(1+2+3+4+5+6+7+8+9)

これが何を意味するかというと、かけ算九九の1の段から9の段までの答えすべての和ということになります。つまり九九に出てくる81個の答えの和が2025になるということです。今式変形をしながら気づいてしまいました。

また、勉強とは全く関係ありませんが昭和で言うと昭和100年ですね。このあたりはテレビなどでよく特集しているので目にされた方も多いでしょう。

46位→47位→46位

 世の中には余計なことを調べる人たちがいて、2024年の都道府県魅力度ランキングというのが発表されていました。埼玉県は堂々の46位です。

 さて、そんな46位の埼玉県から冬期講習終了翌日より我が故郷佐賀県へ帰省しておりました。ここで大方の皆さんにはタイトルの意味がご理解いただけたかと思います。その予想は的中しております。2024年は夏休み中にも帰省しており年に2回の帰省は自分史上初でした。

 夏に帰省した時に実家にいる猫用に段ボールハウスを購入して設置しました。最初は警戒していたのか興味を示していませんでしたが、後ほど2匹で場所取りバトルをしているとの報告を受けました。やはり猫は段ボールが好きなようです。

二階建て構造になっていますが、二匹とも屋上が好みのようです。隣には無残にも削られた段ボールの破片が散らかっています。

 屋上の先着を許したもう一匹はどこか悲しそうな雰囲気を醸し出しています。ちなみにいまだに名前を覚えてなく、一方がフクちゃん もう一方がマリちゃんというのは判明しています。親に聞いたときは理解しますが、すぐにどっちがどっちか分からなくなります。今年の目標として二匹の名前を覚えることを誓い元日に46位の埼玉県に戻ってきました。

 以前は帰省のたびに変わっていく町並みに驚いたものですが、最近は親切にYouTubeに掲載してくれる人がいて、埼玉に居ながらにして佐賀の様子も分かります。ここ数年で一番驚いたのは電車事情です。西九州新幹線開通に伴い、長崎本線の運行がずいぶんと変わってしまいました。

 博多から長崎へ行こうと思ったら、鹿児島本線から長崎本線を使って特急一本で行けたのですが、いまは肥前鹿島駅から先は長崎本線を使った特急が消滅したようです。よってそこから鈍行に乗り換えていくか、最初からリレーかもめにのって新幹線に乗り換える(こちらの方が一般的)になりました。佐賀から長崎へ行く場合も、以前は長崎本線がメインで佐世保線がサブという感じでしたが、今は逆になってしまいました。肥前鹿島駅というのは私が高校の頃に利用していた駅で、毎日乗り換えなしで通学できましたが今は時間帯によっては江北駅(かつての肥前山口駅)で乗り換えが必要な場合もあるようです。

 と、ローカルネタはこのくらいにして余計なお世話企画の最近4年間を掲載しておきます。諸事情により45位46位47位に限定します。その他の順位が気になって仕方ない人は各自お調べください。

     45位 46位 47位
2021年 埼玉 佐賀 茨城
2022年 埼玉 茨城 佐賀
2023年 埼玉 佐賀 茨城
2024年 茨城 埼玉 佐賀

この4年間は3強といった感じでこの3県が定位置を独占しており、特に茨城と佐賀が47位を分け合っています。他の追随を許さないとはまさにこのことです。ちなみに佐賀は遡ること2017年以来8年連続でワースト3位以内をキープし続けています。ここまでくればこの記録を伸ばし続けて逆に知名度アップを目指してほしいものです。しかし上には上がいるもので調査が始まった2009年以来、16回中実に12回で茨城は47位とのことです。佐賀にしても茨城にしても24位とか25位とか中途半端な位置よりもむしろすがすがしいとさえ思います。

数学強化月間 伸びる生徒の特徴

 塾をやっていると年によって途中入塾の多い学年もあれば、ほとんど新規の生徒が入らない学年もあります。新しく入塾する生徒は、定期テストの成績が思わしくない場合もあれば、自力で勉強できるから塾に通わなかったけど2年や3年になって通い始める場合もあります。

 テストの結果が思わしくなくて入塾する生徒の場合も、成績はまずまずだったけどさらに勉強したいから入塾する生徒の場合も、数学の成績が伸びる生徒には同じような特徴があります。それは人の話を素直に聞くということです。もちろん算数レベルの計算ができることは大前提ですが、暗記の割合が大きい社会や理科とちがい数学には問題の解き方というのが存在します。図形や関数はもちろん、方程式や計算問題にも途中式の書き方などのルールがあります。これを自力で理解するのは相当大変です。

 したがって、うちの塾では数学の授業では必ず途中式の書き方や考え方を板書します。また計算問題では途中式の書き方も細かく指示を出します。これは20年以上教えてきた経験から導き出されるもので、一言で言えば一番間違いの少ない方法を教えているのです。

 そのあたりをきちんと聞いて理解しようという意識がある生徒は、まず伸びます。しかし計算で間違いの多い生徒の特徴は、計算が自己流に陥っている生徒です。それは塾で実施している小テストを見れば分かります。その都度、途中式を書き入れたりしますが、それで次回から直してくれる生徒もいれば、そうでない生徒もいます。

 2つ前の投稿で中2の数学の小テストの画像を載せましたが、この生徒は入塾前(中1の1学期)は学校の平均よりも30点くらい低い点数でした。が入塾して実施する小テストを見るたびに、私はこの生徒は伸びるだろうと思っていました。いま入塾して1年以上たちますが、この前の期末テストでは学年平均を10点以上超えていました。たった10点と思う方もいるかもしれませんが、模試に換算すると偏差値20くらい上がったのと同じ意味です。

 これだけあげるのは自力ではほぼ無理で、入塾していなかったらおそらく今も数学で苦労していたことだろうと思います。なぜ私がこの生徒は伸びるだろうと思ったのかというと、小テストに書いてある途中式が私が教えている通りに書いていたからです。それまで途中式とか意識していなかったと思います。なんとなく感覚で答えていたものがしっかりとした根拠に基づいた解答になっていったわけです。

 途中式にこだわるのは理由があります。それは間違えた場合にどこで間違えたのかを把握できるからです。採点する私にも、実際に答えを書いている本人にも言えることです。ところが途中式を書かないと、どこで間違えたのかすら分かりません。これでは同じ問題を100回やっても何の進歩もありません。暗算で解ける小学校の算数とは違い、中学の数学は途中式が重要になってきます。この書き方はすべて塾で教えます。きちんと聞いて解くときに意識している生徒は伸びるし、自己流を続けたらいつまでたっても数学で苦労するというお話です。

 私は塾で数学を教えるときにワークとか参考書の途中式はまったく見ません。それは問題集や参考書の途中式は省略してあることが多いから参考にならないのです。つまり中学生が自力で解こうにも途中式が省略されていればどう解いていいのか分からないということが結構な頻度で起こりえます。だから塾で途中式の書き方や解き方を学ぶのです。

 塾で私が教える方法をしっかり聞いて問題演習や宿題でその方法を真似てみる。これが数学が伸びる生徒の特徴です。簡単なようでいて意外と難しいのです。