中3まもなく締め切ります

 今日は木曜日で中3の授業の日でした。当塾は学年により曜日を決めています。
中1は火・金
中2は水・土
中3は月・木(2学期から土も)
 学年が変わるたびに曜日も変わります。新しい曜日になって中3は3回目の授業となりました。数学と社会はすでに中3の内容に入っています。英語はまたしてもラウンドシステムのため、しばらく様子見です。理科は教科書通りならイオンからで、いきなりの難関単元。昨年の中3理科は最初物理で(力とエネルギーと仕事)まあ簡単な内容でした。イオンは高校の知識が必要な部分もあり、中学生にはちょっと難しいところです。

 さて、この学年は中1から少しずつ新メンバーが増えており新中3になるタイミングでさらに一人加わったため、残る座席は1つとなりました。残席の周りは女子が占有しているため、入塾を希望する女子でしたら問題ないと思います。男子の場合は少し席を移動させるか、女子の隣でよければ問題ありません。いずれにしろここ数年夏休み以降の受付はしていないため、この学年(緑ジャージ)の受付は間もなく終了いたします。

 どこの塾でも同じだと思いますが、年によって塾生の移動が激しい年があれば穏やかな年もあります。去年の中3は、残念ながら退塾する生徒が例年より多い年となりました。一方今年の中3は退塾する生徒はほとんどいません。最初5年生の時4名で始まったこの学年ですが、少しずつ増えていまは満席寸前です。

頑張って小テストに取り組んでいるところです。画像左にギリギリ映っているでしょうか、テキストが山積みになって今は荷物置き場になっているところが残る席1つです。実際にはあと6個くらいは机も椅子もありますが、私が一人で見られる範囲というところで、定員を決めています。

第31回小テスト

一生懸命解いていた小テストです。裏面には英語もあります。画像は前回の小テストで中3の内容に入ってすぐの回です。したがって2列目と3列目が中3の内容で、1列目と4列目は中1、中2の内容です。このように小テストには習ったばかりの内容と、はるか昔1年以上前の内容を混在させています。小テストを通じて常に以前の内容の復習もできるようにしています。当然ですが、北辰にも入試にも中1、中2の内容は出題されます。そのあたりを意識しています。

理科の教科書

 今年は中学の教科書改訂にあたります。基本的に中学の教科書は同じ教科書を4年間使うことになっていて、4年ごとに教科書が変わります。変わると言っても今回はたいして変わりません。学習指導要領が大幅に変更になれば話題にもなりますが、今回は全くと言っていいほど変更はなく、ただ教科書が新しくなるだけです。

 公立の場合自治体ごとに教科書は決まっていて、埼玉県は25地区に分かれています。川口は第2地区にあたり、国語、英語、数学、社会は前年度と同じ教科書会社です。理科は諸事情により会社が変わりました。変わること自体はいいのですが、今年度から使うことになる東書は前年度までの大日本と、学習内容の順番が異なります。

 例えば中3の場合、履修順に
昨年は物理、生物、化学、地学 ですが
今年は化学、生物、物理、地学 の順です

 ちなみに隣のさいたま市が採用している啓林館という教科書では
今年は生物、地学、化学、物理の順です

去年と今年の順番が違うのはそこまで困ることはありませんが、教科書によって習う順番が違うのは各方面に多大なる影響があります。まず北辰テストですが、ある地域では習っているけど他の地域では習っていないとなると中3の内容が試験に出せないのです。実際北辰図書からもその旨発表されており、第4回までは中3の内容は出題されません。

あと困ると言えば塾でしょうか。うちのように戸塚中限定にしていれば問題はありませんが、東川口というのはちょうど市境で、駅周辺には川口市、さいたま市、草加市、越谷市の生徒が集まる塾も多くあると思います。この4つの市は地域区分も見事にバラバラつまり教科書もバラバラです。理科で言うと、川口、草加は同じですが、さいたま市は別の教科書、越谷市はさらに別の教科書です。先ほど書いたように教科書で習う順番が違うということは、集団指導の塾の場合そろえることも不可能です。市でクラスを分けるか、個別指導で対応するしかありません。

 塾を選ぶときにこういうことまで考慮する人はあまりいないと思いますが、実際のところ教科書はバラバラなので塾内でそろえるのは難しいのです。そういうこともあって当塾では戸塚中限定にしているわけです。教科書の内容が違うのは3年生だけではありません。1年も2年も同様です。したがって、対応が難しいため理科や社会は中1・中2では学習しない塾も多くあります。うちの塾生が理科、社会を得意教科にしているのは1年生からしっかり学習できるからです。

 同様のことが全国どの地域でも起こっているわけです。教科書会社同士で話し合ってせめて履修順を同じにするなどの措置を取ってくれたら、模試の会社も、いろいろな塾も対応が楽になるのですがいかがなものでしょうか。

2025年度北辰

 北辰テストから2025年度の北辰テストについての概要が届きました。以前からお知らせはありましたが、ついに北辰テストも申し込み・結果閲覧ともwebという流れになりました。塾に通っている生徒はまず塾登録というのが必要です。要は事前登録です。塾で一括して登録してもいいのですが、おそらく個人情報の入力やパスワードの設定などがあるので塾で行うのは無理で、それぞれのご家庭で設定してもらうことになります。

 その後、受験希望する場合は用紙にその旨記入して塾で申し込むことになります。塾に通っている場合、個人でweb申し込みをするのではなく塾経由で申し込むことになります。登録は一回だけで済み、申し込み自体は今までと大差ないのですぐに慣れると思います。一番違うのは、今まで郵送されてきた受験票とテストの結果がwebになる点でしょうか。

 高校入試などはすでにwebに移行しているのでひょっとしたらご家庭の方が慣れていらっしゃるかもしれません。ただ長男、長女が今度中3になる場合はweb手続き自体が初めてという場合も大いに考えられます。登録は27日からですが、最初は混乱が考えられます。

 北辰テストから送られたのは登録用のQRコードだけで、それ以外の各ご家庭用に送付する案内の見本のようなものは送られていません。時代も時代だし、これだけで分かりますよね、という判断なのでしょうか。

 私のような昭和の人間にとってはうまくいくのか少々の不安があります。おそらく北辰図書の方で何度もシミュレートして想定されるいろいろな不具合にも対応できるようにしているとは思います。塾生の保護者の皆様にはLINEで登録のご案内をお送りしました。登録したからといって即受験しなければならないのではありません。

 簡単に流れを書くと(私の把握内で)
① 塾登録(QR読み取り)
② 受験する際に、申し込み用紙に費用を添えて塾に申し込み
③ 受験9日前(金曜日)にマイページから各自受験票を印刷
④ 受験票持参で受験
⑤ 所定の日に結果発表、webで閲覧

 こういう流れだと思います。①は初回のみです。一度登録が済めばあとは②から⑤の繰り返しです。大事なのは②で試験の申し込みは各自がwebで行うのではなく、あくまでも塾経由ということです。申し込み自体は塾で塾生の分を一括して行います。あと受験票の印刷といってもすべての家にプリンターがあるわけではなく、もしくは故障中である場合、コンビニで印刷ということになります。これも塾で印刷できればいいのですが、現段階では分かりません。

 それぞれについて少々解説すると(塾登録の場合)

① お渡ししたQRコードを読み取ったら塾名が書かれていると思います。その後、メールアドレスを入力して認証が完了すると、個人情報やパスワードの設定があると思います。私自身で確認できるわけではないので詳細は不明です。(北辰から入力画面の見本などあればいいのですが)

② 塾登録が完了するとまずは一安心です。あとは北辰テスト実施の際に塾から渡される申込用紙に名前を記入して、締め切り日までに塾に提出します。費用も忘れずに。繰り返しますが、各自がwebで受験を申し込むわけではありません。

③ 受験9日前の金曜日に、試験会場などを書いた受験票が閲覧できると思います。おそらく案内のメールも届くはずです。この受験票を印刷する必要があります。画面提示では受験できません(ここ重要)

④ 会場の場所や時間をチェックして、いざ会場へ! 時間には余裕を持ちましょう。必ず制服です。携帯は持って行ってもいいですが、会場では電源を切ります。

⑤ 試験の約10日後(第1回は16日後)にwebで結果が閲覧できます。

 ここまでは塾に通っている生徒の場合で、通っていない生徒は塾登録ができませんので、各自北辰のHPで登録して試験のたびに各自申し込んで支払いの手続きをする必要があると思います。

 以上は受付前日段階での認識ですので、ひょっとしたら若干異なる部分があるかもしれません。その際はまた確認していこうと思います。おそらく埼玉県内のすべての塾の先生のうち、現段階でシステムを完全に理解している人は一人もいないと思います。徐々に慣れていきたいと思います。

連日のテスト対策

 今日は月曜日ですが天皇誕生日の振替休日ということで学校は3連休の3日目です。26日から学年末テストが始まるので塾としては連日テスト勉強ということになります。

 22日・23日・24日の3連休はいつものテスト前の土日と同じで昼過ぎに塾を開けて、中1から中3まで入れ代わり立ち代わりで22時ごろまで塾生の学習につきあいます。実際のところ中1はその前の金曜日から26日まで6日間連続で塾に来ることになっています。曜日の関係で1日少ないですが中2も5日間連続です。これは希望者ではなく、塾生全員が共通の時間割として塾で勉強することになっています。もちろん5日連続だろうと6日連続だろうと、別に費用が掛かるわけではありません。

 中3はすでに学年末テストは終わっていますが、中1・中2ともに今回の範囲は過去最大級に広くなっています。特に中1の社会、中2の社会は相当時間がかかりそうです。うちの塾はテスト前に関係なく普段から社会の時間を取っているのでそこまで苦労しなくてすむと思いますが、中1・中2で社会を学習している塾はほとんどないでしょうから、今回は結構大変だと思います。

 また、学年末テスト対策と並行しておこなっているのが中3の入試対策です。こちらはもう2ヶ月くらい前から入試に合わせた勉強をしているので直前は確認作業といったところです。塾生には話していますが、あと数日となった今は無理して難しい問題に手を出そうとせずに、基本的な事柄の確認に時間をかけた方がいいと思います。

 高校入試はほぼ同じくらいの学力をもった生徒が集まります。よって入試の時に自分だけが解けない問題などないと思っていいです。自分が分からなければ、隣の人も分からない。そう考えて大丈夫です。むしろ他の人が正解できるような基本的な問題にミスがないのか、いかに失点を少なくするのか、そのあたりに神経を傾けてほしいところです。

 そのための練習をここ一ヶ月ほど行っています。

おまもり&おみやげ

 中学3年生の冬期講習もまもなく終了します。講習用のテキストは各自2種類用意しているため、教科によっては2種類目に入ったものもあれば数学など時間がかかるものはまだ1種類目のテキストを使用しています。いずれにしても3学期も引き続きこの冬期講習用のテキストを使用して問題演習に取り組みます。そしていよいよあと1ヶ月を切ったころからは埼玉県の公立入試を意識したテスト形式の教材を使います。これもまた塾生全員に渡します。1年間で何十冊渡したか分からないくらい塾生にはテキストを渡しました。

 また今日はテキストとは別に3年生にはおまもりを渡しました。本当は1月の初日(4日)に渡したかったのですが、欠席がいたため全員揃った今日となったわけです。塾を始めた2002年から数えて今年は23回目の高校入試です。毎年この時期にお守りを渡すことにしています。以前は私が太宰府天満宮で人数分まとめて入手していましたが、最近はあらかじめ塾生に希望の色を聞くことにしています。兄弟姉妹で通う生徒が多いため、お守りはもはやサプライズではなくなったからです。今年も結構気に入ってくれたようです。

もう渡ししてしまったのでお守りの画像はありません。

と思ったら3年前の画像が発見されました。今年もこれと同じものです。画像は当時のものですが、今年は男子には黒、女子には桃色が人気だったようです。早速カバンや筆箱につけているようでした。このお守りを見て頑張って勉強したことを思い出してくれたら嬉しいです。

また帰省の帰りは福岡から飛行機で帰ったため、博多駅で塾生におみやげを買ってきました。

こちらは冬休みも頑張っている中学1年生~3年生全員に。

2025開始

 今日から2025年の授業がスタートしました。中3は冬期講習の後半戦です。中1と中2は冬期講習は実施せずに冬休み中も通常の曜日で授業を行っているため今日は中2の授業日となりました。

 中3の冬期講習は3年間の総復習として問題を解きまくります。むやみやたらに解くのではなくて公立高校入試に照準を合わせています。

 中2は3学期の授業を意識した内容となっています。今日は社会(歴史)と英語を行いました。歴史は江戸時代の後半です。塾生は社会の塾用テキストとして地理と歴史を2冊ずつ計4冊持っています。それを使って説明し問題演習を行います。以前は社会も板書していましたが時間がかかりすぎるため、解説が多めな教材を使用し大事な部分に絞って説明していきます。

 教材だけあっても中学生にはどこが重要でどこがそれほど重要でないのか分からないと思います。(全部重要だと思う生徒も結構います)それをこちらで選別して覚えるべきところはしっかり覚えてもらいます。塾生の理科社会の成績がよろしいのはこのあたりの普段の授業が影響しているのだと思います。

 歴史の用語の中で蘭学という言葉が出てきました。ここで若干脱線し質問タイム。漢字1文字で表す国名シリーズです。蘭学の蘭はオランダのことですが、次の漢字1文字はどの国を表すでしょうか? 家族の帰省やクラブチームで遅れる生徒がいるためこのとき塾にいた人数である11問を出題してみました。 皆さんもお考え下さい。

 ① 米  ⑥ 豪
 ② 加  ⑦ 伊
 ③ 英  ⑧ 印
 ④ 仏  ⑨ 独
 ⑤ 越  ⑩ 墨
      ⑪ 露

 座席順に自信のある番号から答えてもらいました。明治以降の歴史を習うといろいろと出てきますが、この時点では歴史用語としては一つも登場していません。が、ニュースなどで目にすることもあるでしょう。予想通り①③④⑧あたりはすぐに正解し、他のも徐々に正解できましたが、⑤と⑩はその場にいた全員の力をもってしても誰も分かりませんでした。

正解はこちら!

 

また小テストも再開しています。

気づけば英語の小テストはもう111回もやっているのですね。おそらく6年生からの通算だと思います。

まだ2025年というのに実感がありませんが(令和7年はさらに)、歴史的に言うと治安維持法、普通選挙法が制定されてから100年目にあたります。また2025という数字自体は45の2乗にあたります。45というのは1から9までの自然数の和です。

 ということはちょっと式変形すると
 2025
=45×45
=(1+2+3+4+5+6+7+8+9)×(1+2+3+4+5+6+7+8+9)

これが何を意味するかというと、かけ算九九の1の段から9の段までの答えすべての和ということになります。つまり九九に出てくる81個の答えの和が2025になるということです。今式変形をしながら気づいてしまいました。

また、勉強とは全く関係ありませんが昭和で言うと昭和100年ですね。このあたりはテレビなどでよく特集しているので目にされた方も多いでしょう。

数学強化月間 伸びる生徒の特徴

 塾をやっていると年によって途中入塾の多い学年もあれば、ほとんど新規の生徒が入らない学年もあります。新しく入塾する生徒は、定期テストの成績が思わしくない場合もあれば、自力で勉強できるから塾に通わなかったけど2年や3年になって通い始める場合もあります。

 テストの結果が思わしくなくて入塾する生徒の場合も、成績はまずまずだったけどさらに勉強したいから入塾する生徒の場合も、数学の成績が伸びる生徒には同じような特徴があります。それは人の話を素直に聞くということです。もちろん算数レベルの計算ができることは大前提ですが、暗記の割合が大きい社会や理科とちがい数学には問題の解き方というのが存在します。図形や関数はもちろん、方程式や計算問題にも途中式の書き方などのルールがあります。これを自力で理解するのは相当大変です。

 したがって、うちの塾では数学の授業では必ず途中式の書き方や考え方を板書します。また計算問題では途中式の書き方も細かく指示を出します。これは20年以上教えてきた経験から導き出されるもので、一言で言えば一番間違いの少ない方法を教えているのです。

 そのあたりをきちんと聞いて理解しようという意識がある生徒は、まず伸びます。しかし計算で間違いの多い生徒の特徴は、計算が自己流に陥っている生徒です。それは塾で実施している小テストを見れば分かります。その都度、途中式を書き入れたりしますが、それで次回から直してくれる生徒もいれば、そうでない生徒もいます。

 2つ前の投稿で中2の数学の小テストの画像を載せましたが、この生徒は入塾前(中1の1学期)は学校の平均よりも30点くらい低い点数でした。が入塾して実施する小テストを見るたびに、私はこの生徒は伸びるだろうと思っていました。いま入塾して1年以上たちますが、この前の期末テストでは学年平均を10点以上超えていました。たった10点と思う方もいるかもしれませんが、模試に換算すると偏差値20くらい上がったのと同じ意味です。

 これだけあげるのは自力ではほぼ無理で、入塾していなかったらおそらく今も数学で苦労していたことだろうと思います。なぜ私がこの生徒は伸びるだろうと思ったのかというと、小テストに書いてある途中式が私が教えている通りに書いていたからです。それまで途中式とか意識していなかったと思います。なんとなく感覚で答えていたものがしっかりとした根拠に基づいた解答になっていったわけです。

 途中式にこだわるのは理由があります。それは間違えた場合にどこで間違えたのかを把握できるからです。採点する私にも、実際に答えを書いている本人にも言えることです。ところが途中式を書かないと、どこで間違えたのかすら分かりません。これでは同じ問題を100回やっても何の進歩もありません。暗算で解ける小学校の算数とは違い、中学の数学は途中式が重要になってきます。この書き方はすべて塾で教えます。きちんと聞いて解くときに意識している生徒は伸びるし、自己流を続けたらいつまでたっても数学で苦労するというお話です。

 私は塾で数学を教えるときにワークとか参考書の途中式はまったく見ません。それは問題集や参考書の途中式は省略してあることが多いから参考にならないのです。つまり中学生が自力で解こうにも途中式が省略されていればどう解いていいのか分からないということが結構な頻度で起こりえます。だから塾で途中式の書き方や解き方を学ぶのです。

 塾で私が教える方法をしっかり聞いて問題演習や宿題でその方法を真似てみる。これが数学が伸びる生徒の特徴です。簡単なようでいて意外と難しいのです。    

数学強化月間1

 期末テストが終わってから、中1と中2は毎回小テストを行っています。小テストの内容はテスト前と同じで英語と数学。例年は勉強の習慣をつけるために1学期の前半は積極的に英語の小テストを実施していましたが、今年はこの時期も続けています。

 英語はラウンドシステムになって以来文法力、語彙力が落ちていることを実感したからです。ラウンドシステムでは文法事項をいつのまにか習ったことになっています。または習ったかどうかさえ分からないという生徒もいます。以前の教科書ではユニットごとに文法事項がはっきりしていましたが、今の光村の教科書はラウンドシステムありきなので文法は二の次です。学校の先生もこの教科書での授業はさぞ困っていることだろうと推察します。中学の教科書は4年ごとに入れ替わるのですが、来年度川口市の英語はラウンドシステムの光村を継続することが決まっています。

 数学に関しては単純に学力アップを目指してのものです。応用力というよりも基本的な計算力アップを目指しています。よって問題は難しくはありません。小テストですから20分も30分もかかって授業時間が削られては困ります。プリントの両面に英語、数学の問題を用意し合わせて10分程度を目安にしています。ひとりで全教科教えているとこういうことが臨機応変に実施できます。

 これは先日実施した中2の小テストです。数学は数の計算と、文字式の計算と、連立方程式と、一次関数と、角度の問題がメインです。3学期に確率を習ったら追加されます。習ったばかりならできるでしょうが、ずいぶん前に習った内容も忘れないようにと小テストで反復練習を行っているわけです。1年の内容とか1学期の内容だから覚えているだろうと考えるのは大間違いで、結構忘れている生徒は多いものです。3年生になって復習するときに1からやり直すよりは今のうちから復習を意識したほうがあとあと苦労しなくて済みます。

 ちなみに数学の2番問題。9+99+999+9999+99999 この生徒は気合で解いていますが(笑)約半数の塾生は工夫して解いていました。実はこの問題、はるか昔平成の初めごろに私が受けた時の高校入試で出された第1問の問題です。いまだに覚えていたので出題してみました。

 うちの塾の伝統として、社会と理科はもう毎年得意にしている生徒がほとんどです。控えめに言ってもこの2教科の塾生の平均は近隣の塾の中でもかなり上位の方だと思います。数学もその次くらいでそこそこできるのですが、数学を一番得意にしてほしいというのが私の希望です。

期末5日前

 今日は期末テスト5日前です。昨日と同じで正午過ぎから中1⇒中2⇒中3と入れ代わり立ち代わりで塾生がやってきて勉強していきます。こちらから指示した内容を全員で考える時間もあれば、各自テーマを決めてそれぞれ別の教科に取り組むこともあります。

 正午といえば、昼の12時のことをなぜ正午というのか中2に聞いてみました。ちょうど平家物語が範囲に入っていて、その中に酉の刻=午後6時 ごろ というのがあったからです。

 正午の午は十二支の午つまり「うま」にあたります。
子:ね   丑:うし   寅:とら
卯:う   辰:たつ   巳:み
午:うま  未:ひつじ  申:さる
酉:とり  戌:いぬ   亥:い

24時間をこの12個で等分、つまり2時間ごとに呼び名が変わっていきます。最初の子:ね が夜中の0時ごろ(実際には幅がありますがここはアバウトに)以降2時間ずつずれるので丑が午前2時ごろ、寅が午前4時ごろ・・・  午が12時ごろになります。

つまり、お昼の12時はちょうど午の時刻だから正午 その前が午前 その後が午後です。ちなみに使う人は誰もいませんが、午前0時を正子といいます。まさこではなく、しょうしと読みます。

さらにちなみに、この十二支は方角も表しており、子が北の方角。時計周りに12等分し、卯が東、午が南、酉が西です。

地球の北極と南極を結ぶ線を経線またの名を子午線(本初子午線でおなじみ)といいます。もうお分かりかと思いますが、子午線の子と午は北と南を表します。塾の授業中にこういう話をたまーに混ぜています。おおむね感動しています(笑)

さて、今回の期末テストで大変かなと思うところは

中1は数学と理科、中2は理科と社会と英語、中3は理科と英語です。

中1の数学は方程式の文章題と関数(比例・反比例)です。方程式の文章題は定番問題はできるようになりましたが、ちょっとした応用になると苦労する生徒が多いようです。理科は濃度や結晶の問題でこちらにも計算があります。テストではなぜか理数系の方が結果は良いのですが、私としてはまだまだ安心していません。

中2の理科は電流です。範囲が狭いので内容が難しくなると思います。ほぼ計算なのですが中学生にとっては覚える公式が多すぎて大変なようです。社会は逆に範囲が広くて大変そうです。前回の社会の範囲は中部地方まで、で今回は関東と東北が追加されるのですが社会の範囲は毎回2年生で習った範囲全部となっています。つまり関東と東北だけでなく、九州から中部まで全部とそれ以外の産業とか人口とか地形とかとにかく中2の内容全部で、教科書で言うと120ページくらいあります。英語は前回がよろしくなかったので、今回は頑張ってほしいところです。

中3の理科はイオンです。中学ではイオン化傾向の概念を詳しく習わないので電池がちょっと難しいです。あとは中和に関するイオンの量のグラフなどは必出です。英語は文法が多めのようですが、短期間で覚えるには結構な量の文法事項が含まれています。数学は関数と相似の前半で、覚えることはそれほど多くなくどちらかというと考える問題です。塾ではその練習をしています。社会は範囲は広めですが、うちの塾生にとっては社会は得点源です。そういえば前回のテストでも中3理科は学年1位だった二人を含めて一桁順位が三人いました。今回もそれほど心配しなくていいでしょうか。

土日もテスト対策

 今日、明日の土日は昼すぎからずっと塾生のテスト対策です。埼玉県民の日だった14日(木)も同じようにテスト対策を行いました。私は正午前に塾に入り、午後1時前から中1⇒中2⇒中3の順で行うのがテスト前の土日のルーティーンとなっています。

 教科は学年によってバラバラです。今回は各学年とも古文が入っているので国語の説明にも時間をかけています。現代文は学校の授業をしっかり聞いて渡されたプリントとかワークを解いておけば何とかなりますが、古文はある程度の知識が必要です。そのあたりを説明します。ただ中学の範囲では説明不可能な内容もあるためこのあたりは難しいところです。

 例えば、係り結びの法則という超重要語句が出てきます。「ぞ」「なむ」「や」「か」のときは結びが連体形、「こそ」のときは已然形になるのは当然教えますが、じゃあ連体形や已然形とは何なのか。現代文の連体形と古文の連体形は若干違います。已然形はそもそも現代文には存在しません。私は高校で習った古文の文法をほぼ完ぺきに覚えているので理解していますが、説明するときに高校で習う知識を披露しても意味がないのです。

 同様のことが英語の教科書にもあります。今の教科書は文法を習うにはまったく不向きになっていますが、テストでは文法も出題されます。ところが今使っている教科書は説明抜きに、習っていない単元の内容が出てきます。ラウンドシステムありきで作られた教科書だから、文法に関しては二の次のようです。

 今回の範囲で大変そうな内容を次回触れてみたいと思います。