叡明高校甲子園出場

 塾の方は夏期講習100時間のうち16時間が終わったところです。皆さん1年生、2年生の内容をかなり忘れているらしく、貪欲に学習しています。また、ほぼ毎日実施している小テストにも真剣に取り組んでいるようです。

 さて夏のイベントと言えば高校野球(選手権大会)も欠かせません。個人的にはいまだに埼玉代表よりも高校まで住んでいた佐賀代表を応援してしまいます。その埼玉代表が今日決まりました。あまり細かいことまで詳しくなく、始まる前はいつもどおり浦和学院、花咲徳栄、昌平などの常連校か浦和実業が代表になるのかなと思っていましたが、最終的には叡明高校が埼玉代表になりました。おめでとうございます!

 全国的にはほぼ無名校だとは思いますし、埼玉県内でも前身校の方が有名かもしれませんが、これで叡名高校の名はいっきに有名になるのではないでしょうか。「えいめい」と打ってもなかなか変換されませんが、そのうち一発変換できるようになると思います。叡明高校としてスタートして約10年。最近は確約(のようなもの)の基準も年々上がっており南東部地区では人気校のひとつとなっています。

 うちの塾からも毎年のように受験する生徒がいて、ここ3年間では10名が合格しています。参考までに、叡明、浦和学院、浦和実業がそろって10名で一番多くなっています。

 ちなみに佐賀県代表はがばい旋風を巻き起こした佐賀北高校です。あれからもう18年もたつのですね。時のたつのははやいものです。わが母校、致遠館高校は今年も残念ながら初出場はなりませんでした。これまた一発変換ではなかなか出ませんが「ちえんかん」と読みます。

 ここ数年異常な暑さが続いています。選手の皆さん、応援の皆さん、スタッフの皆さん、体調に気を付けて大会を盛り上げてほしいと思います。 

2027年度入試について

 今日教育委員会から2027年入試についての追加情報が発表されました。以前から内申の扱いや面接の全校実施については発表されていましたが、それよりももっと重大な事柄です。こういうのは何度も分けてではなくまとめて発表してほしいところです。

 2027年度入試(現在の中学2年生)の県・公立高校入試は得点換算で9割がマークシートになるとのことです。残りの1割は記述式。これは数学の証明とかでしょうか。そもそも以前(40点満点の時代)は英語も社会も記号が多く、マークシートと同じような感じでしたがゆとり教育以降、学力向上をかかげて記述式の問題が年々増えてきました。

 そこでマークシートです。一気に20年以上時代が戻った感じです。理由は採点業務の軽減や迅速かつ正確な採点を実現するためだそうです。毎年どこかの県で採点ミスが発生しているので、マークシートにすれば確かに採点ミスはなくせそうです。ただ採点業務の軽減を目的にするのなら、まっさきに思いつくのは面接の廃止でしょう。今現在普通科のほとんどの高校では面接を行っていません。数分の面接で分かることなどたかが知れているからです。その時間があれば採点に時間を回したいというのが高校の先生の本音だと思います。

 ところが県の方針によって、2027年度入試からは全校で面接を実施することになりました。これも時代に逆行しています。理由は内申から消えてしまう部活などの得点を面接で補う形にしたからです。一度決めてしまった手前やっぱり面接は廃止しますと言えないでしょうから、負担軽減のためにマークシートに変更になったのでしょう。

 以前(2000年代から2010年代前半)の埼玉県の公立高校入試はかなり迷走している時期がありました。一度決めても2~3年でコロコロ仕組みを変えていた時期もありました。ここ数年は比較的落ち着いていましたが、2027年でコペルニクス的転回ともいえる変更で一気にいろいろなことが変わります。

 これにともない国語の作文も消えるそうです。あとマスコミ報道では書かれていませんが、教育委員会のホームページを見る限り、マークシート方式で選択問題も作成するようです。

 ということで来年度の入試は今年とほぼ変わりはありませんが、現中2が受ける2027年度入試では実に様々なことが変更になります。あまりにも多すぎて細かいことは割愛しますが、大きく変わる点でいうと
 学力検査の9割がマークシートになる。
 調査書から部活や生徒会、検定の評価が消える。
 全校で面接が実施される 。
 国語の入試から作文が消える。

といったところでしょうか。選択問題実施校については従来同様、英語と数学において難易度の高い問題をマークシート形式で出題されるようです。

受験者数の多い私立高校では以前からマークシート方式だったので、そこまで違和感はないと思います。むしろ生徒からしたら記述が減り、作文がなくなるということで歓迎しているかもしれません。ただその分確実に平均点は高くなるでしょう。つまりミスは許されないということです。特に難関校では1問のミスが命取りになってしまいます。

 数学に関しては、答えを選択肢から選ぶ形式と、答えの数字を直接マークする形式と併用になると思います。

書き込みテスト

 ちょっと書き込みテストです。今までこのブログはすべて自宅または塾のパソコンから書き込んでいました。これをスマホからでもできないかと、今スマホでログインして書き込んでいます。

 自宅ではソファーの上でだらだらしていることが多くなかなかパソコンに向かうのは一苦労なのです。スマホでできるならゴロゴロしながらでもできるかなと思ったのです。

 数字とか細かいものはパソコンを使い、文字中心ならスマホでいけるでしょうか。

5ラウンドシステムの成果?

 川口市では昨年度の教科書改訂に伴い全中学の英語で5ラウンドシステムというのが開始されました。横浜の中高一貫校が採用して効果があったらしく、数年前に熊谷市の全中学校も始めこれに川口市も追随した形です。このブログでも何度か取り上げましたが、はたして成果は出ているのでしょうか? それとも1年や2年では簡単に現れないのでしょうか。

 5ラウンドシステムの内容については説明を書くと長くなるので各自検索してください。基本的に光村の教科書に合わせたもので、ご丁寧に光村図書からは学校向けに5ラウンドシステム用の教材も販売されています。もちろんこれで効果が出ればいいのですが。ただ、学校や塾関係者はご存じかと思いますが光村と言えば国語のイメージが強すぎます。英語ではかなりマイナーな会社です。英語と言えばほとんどが東京書籍(NEW HORIZON)か開隆堂(Sunshine)か三省堂(NEW CROWN)です。

 埼玉県でも光村を使っているのは今回から採用された川口市と以前から使っている熊谷市など一部です。中身はというと今までの教科書と比べると非常に使いづらいというのが第一印象です。5ラウンドシステムに合わせて作ってあるのだから今までの使い方では無理があるのは当然でしょう。複数の教材会社の営業の人から聞いた話でも、この5ラウンドシステムに対する評価は現状厳しいものがあるようです。まあ慣れたら評価も上向くかもしれません。

 先に採用した熊谷の評判を全くと言っていいほど聞きません。中の人(教科書会社、教育委員会関係者)は成果をアピールしますが、はたしてどうなのでしょうか。客観的な指標として毎年埼玉県で実施されている学力テストの得点が公表されているので調べてみました。本当にアピールするほど熊谷の中学生の英語力が上がっていれば得点も平均よりずば抜けていいはずです。川口市にも期待ができます。

毎年4月~5月実施なので英語は中2と中3のみです。まずは中2を見てみます。
(出典:埼玉県教育委員会)
平成27年 県平均 70.1 熊谷平均 71.6
平成28年 県平均 58.2 熊谷平均 60.0
平成29年 県平均 59.7 熊谷平均 58.4
平成30年 県平均 65.4 熊谷平均 63.6
令和元年 県平均 56.3 熊谷平均 54.2
令和2年 県平均 57.3 熊谷平均 57.4
令和3年 県平均 62.6 熊谷平均 61.7

最初の2年は平均より高いのですが、熊谷市の全中学で5ラウンドシステムが始まったのは平成28年です。つまりテストの結果に表れるのは早くとも平成29年。そこで平成29年以降を見ると軒並み県の平均以下です。令和2年が唯一0.1点だけ上回っています。

つづいて中3も見てみます。
平成27年 県平均 66.0 熊谷平均 67.3
平成28年 県平均 59.2 熊谷平均 60.7
平成29年 県平均 55.3 熊谷平均 56.4
平成30年 県平均 58.5 熊谷平均 56.7
令和元年 県平均 55.8 熊谷平均 55.7
令和2年 県平均 55.7 熊谷平均 56.2
令和3年 県平均 60.0 熊谷平均 59.3

 こちらも取り組みが結果に表れるはずの平成29年以降でみても特別にすばらしいという数字ではありません。やはり効果があると言われたら、平均で10点くらいは高くないとなんとも実感がわきません。少なくともペーパーテストでは効果はほとんど見られないと考えるのが妥当ではないでしょうか。ひょっとしたらスピーキングに極めて効果があるのかもしれませんが、それは数値として確認することはできません。点数ではない部分で力がついていると言われたら、判断のしようがありません。

 最初に始めた横浜の中学生に効果があったのは理由があります。この学校は公立ですが中高一貫で中学受験をしている中学生です。高校の進路実績をみても国公立をはじめ難関大学に何人も合格するような学校です。つまりこの時点で普通の公立中学生とは基礎学力が違います。中高一貫ということで高校受験も考える必要がなく、英語の履修時間も普通の公立中学よりは何時間も多いのです。そのあたりを考慮せず、あの学校でできたからうちでもできると考えたとしたら発想が安易すぎるのではないでしょうか。そもそも普通の公立中の1年と言えばアルファベットや単語すら怪しい生徒も多くいます。さらに履修時間も少ないのに同じ成果を期待するのは酷というものです。

 川口の結果も今年くらいからボチボチ分かるはずです。ただ先生たちも試行錯誤でしょうからもう少し長い目で見た方がいいのでしょうか。先ほども書いたように少なくともペーパーテスト向きではないと思います。これが何十年も先の英語教育を見越してのものだったら四の五の言わずに歓迎したいところです。

 20年くらい前に全国的に広がって小学校の授業や自習でも取り上げられた百マス計算とは違って、こちらはそれほど流行の兆しを見せているというわけではありません。これが広がるかどうかは現場の先生たちと生徒たちにかかっています。もちろん提唱している光村の教材にも。

【追記】 関連記事は こちら と こちら

マリアさまのこ~ころ~

 何かと評判の良い今作の朝ドラ「舞いあがれ!」今のところ録画をためずに順調に見ています。話の内容はよく分かりませんが、主人公がパイロットになる話? 主人公の福原遥さんという人は良く存じませんが、以前Eテレに出ていたそうです(それも知りませんでした)

 現在は朝ドラおなじみの子役ターンで舞台は五島です。前にも書いたように私の出身が隣の佐賀県とあって、言葉もすんなり入っています。一般的に九州弁は早口で怒っているように聞こえるそうです。確かに振り返ると九州弁(特に北部)は早口で、ガサツな印象があります。そういえば、第6話だったか五島弁かるた?かなにかのシーンで、「みんのみんにみんのひゃってみんのみんのいたか」と方言全開のシーンがありましたね。ちょっと調べたらあのかるたは番組用ではなく、実際に存在するようです。

 第1週でもチラッと登場し第7話でも再登場したのが、タイトルの ♪マリアさまのこ~ころ~ という歌です。エールでも出てきましたが長崎はキリスト教徒が多い街として知られています。私はキリスト教とは縁もゆかりもないのですがこの歌には何とも懐かしさを覚えました。よく考えたら幼稚園でよく歌っていたのです。

 幼稚園は近いというだけで通っていた鹿島カトリック幼稚園。名前の通りキリスト教(カトリック系)の幼稚園です。別に家庭の宗教などは関係なく入園する園児がほとんどで、私も近所の幼馴染みと通った記憶があります。

 幼稚園で歌っていたのですね。 私の記憶では 
マリアさまのこ~ころ~ それ~はやしのみ~  でしたが気になって検索すると正しくは
マリアさまのこ~ころ~ それ~はあおぞら~  でした。全然違う(-.-)
 ただ2番の歌詞は
マリアさまのこ~ころ~ それ~はかしのき~  でこれが記憶に残っていたのでしょうか。

あとこれも教会のシーンででてきた「天にましますわれらの~(以下失念)」これもうっすらと記憶にありました。数十年ぶりでも記憶の片隅にあるものですね。恐るべし幼児教育。幼稚園の夏休みか何かの時に部屋の壁に貼って毎日お祈りする宿題が出ていたようなのを思い出しました。懐かしくて、鹿島カトリック幼稚園を検索すると当時のままの様子で出てきました。毎日見ていたマリア様の像とか、土曜日に入っていたお御堂という教会も残っていて嬉しくなりました。

 あと、同じくお祈りで思い出したのが
めでたしせいちょうみちみてるマリア、しゅおんみとともにまします ~~~ というものです。意味は全く分からずに呪文のように唱えていました。ちなみに私の記憶では冒頭は
めざましせいちょうみちみてるマリア でいきなり間違えていました。

 ということで、朝ドラでふいと数十年前のことを思い出したここ数日でした。

英語スタート!

 今日は金曜日で6年生と中1の授業がありました。6年生は最近少しずつ新メンバーが加わり、5年生の間ずっと4名しかいなかったこの学年も倍の人数になりました。今まで算数メインでやってきましたが、前々から予告していたとおり英語の授業をスタートしました。5年の時に簡単な単語やローマ字については触れてきたので完全にゼロからというわけではありませんが、文章となると塾では今日が初めてです。

 毎年生徒に聞くと学校でも英語は習っていますが、お手本を真似して読んだりなぞって書いたりはしても、自分で全文を書くことはなさそうです。うちの塾の英語はとにかく書くことをメインにしています。授業でも書いて、宿題でも書いて、小テストでも書いてもらいます。やはり見るだけなのと、実際に書くのでは相当違います。

 度々触れているように中学の英語の授業が最初はほとんど書く作業をしないので、塾では小学生のうちに基本を身につけさせたいと考えています。今日は初日ということで I am ~ の文章を。~に入る単語として、名前とか出身とか職業とか人間関係とか形容詞とか一通り学習しました。早速宿題にも出して次回からは小テストを行います。この世代(24期生)としては初の英語の小テストです。1度受ければなんとなく要領がつかめると思います。

 夜は中1の授業でした。テストが終わって2週間経ちますが、なんと中1はいまだに個表が渡されていません。中3は早いクラスでは1週間前に渡されています。得点はパソコンに入力すればあとは勝手に計算も印刷もしてくれるでしょうから、そんなに時間はかからないと思うのですが、まあ先生も忙しいのでしょう。来週を楽しみに待ちたいと思います。

 授業の方は期末に向けて着々と進めています。数学は計算が一通り終わりました。今日は素因数分解です。教えている間は理解しているようですが、はたして1週たってもちゃんと覚えていてくれるでしょうか。何度も演習が必要です。理科は動物の分類。教科書が変わって以前は2年生だった動物の分類が1年に降りてきました。なぜ長年2年生で学習していた動物の分類を1年生に持ってきたのか、まったく意味不明です。かわりに1年で学習していた植物の働きがまるごと2年生に移動に。深い意味があるのなら納得ですが、時に理解不能な改訂が行われることがあります。

 社会は次回から気候に入ります。英語と国語に関しては今回も塾で特別に学習する必要はなさそうです。もちろん英語自体の学習は必要ですが、今の定期テストには特に対策は必要ありません。期末が終わって学校に合わせる必要がなくなったらしっかりと中1に必要な英語を塾で学習する予定です。

中間テスト返却状況3

 さらに続きまして、今回は中3です。こちらも部活の遠征で塾に間に合わないということで欠席のため全員そろっているわけではありません。今後若干の変更はあります。新型コロナが現れてから2年が経過し、徐々に社会活動も戻ってきています。部活も同じです。それ自体は歓迎すべきことですが、遠方までの遠征は生徒も保護者の方の負担も大きいのでできれば回数を控えてほしいと思う今日この頃です。 さて、中3の現時点での平均点は

塾生(中3)の平均点

国語  79.8点
数学  68.2点
英語  78.2点
社会  91.3点
理科  73.7点

5科 391.2点

 あいかわらず社会がずば抜けていますね。今回は歴史で覚える内容も多かったと思いますが、塾生の皆さんはしっかり覚えて臨んだようで何よりです。理科は計算が多くて苦労したのでしょうか、もしくは解答不能な問題で時間がかかったのでしょうか。北辰や入試と違って学校の先生が作る定期テストは基本的に不備があります。それは想定内です。テスト中に訂正があるのもおなじみの光景でしょう。勉強を教えることが仕事の中心である塾講師とちがって、いろいろな業務の空き時間を捻出してテストを作っている学校の先生に対して完璧な問題を望むのは酷というものです。かといって、間違いはないに越したことはないので、塾生にはテストの受け方も指導しています。変な問題、解けない問題があったらそれにこだわらず先に進みなさいという簡単なことです。まあだいたい理科・数学・社会には不備はつきもので、それを見越したテストの受け方を身につけてほしいと思います。ただ問題がおかしいかどうかに気づけるかどうかも普段の勉強にかかっています。知識がないと問題がおかしいことにすら気づきません。普段からの学習が大切だということです。

 現時点(5月29日)で
80点以上の答案は 126枚で 昨年を大きく上回っています。 しかもこの中の半数以上にあたる 67枚が90点以上です。 例年最初のテストは平均点が高く塾生の点数もインフレ気味ですが、塾生の頑張りは例年以上のようです。 満点は3名出ています。なお、欠席で未記入の生徒もいますので、これらの数字はもう少し増えると思います。繰り返しますが、うちの塾は塾生は戸塚中だけ教えるのは私だけ、塾生も各学年10数名だけ。という超零細塾です。それでも皆さん頑張っています。

中間テスト返却状況2

 昨日に続きまして中2です。中2は部活の遠征などで塾を休んでいる生徒もいるため一部未返却です。よって今後若干の変更はあると思います。

塾生(中2)の平均点

国語  72.5点
数学  74.7点
英語  82.5点
社会  71.4点
理科  78.6点

5科 379.7点

 こちらも現時点では学年平均は不明ですが、おそらく全教科学年平均は超えていると思います。中1のころは国語・英語・数学が学年平均をギリギリ超えるくらいでしたが、今回はどうでしょうか?

 この学年は理科が非常に心配です。塾生のことではありません。塾ではしっかり教えていきますのでなんの心配もありません。心配しているのは学校の授業です。前にも少し書きましたが、この学年の理科は2つに分裂しています。10年以上前に存在した1分野と2分野です。1分野=化学・物理 と 2分野=生物・地学 を別々の先生に習うということで、各クラス理科の先生が2名いるということです。たとえば月・火は1分野の授業、木・金は2分野の授業という感じです。

 一見効率がよさそうですが、これが非効率極まりない事態になっています。先生の出張やらなんやらで確実にどちらかの授業にひずみが生じるのです。学校の授業は先生が休んだからといって代わりの先生が進めるようなシステムにはなっていません。よって1分野・2分野どちらかが1クラスでも遅れると、テスト範囲も狭くなってしまいます。なぜならテスト範囲は一番遅いクラスに合わせて作成されるからです。

 先の中間テストでも1分野がまったく進んでいなくて、50点中半分は元素記号を書くだけというお粗末なものでした。2つに分けたことの弊害が開始1か月で現れました。こんなことをやっているのは2年生だけで、1年生と3年生は普通に一人の先生で教科書順に進められています。高校や大学の専門的な内容ならまだしも、中学の内容を二人に分ける必要性はまったく感じられません。

 おそらく今後も中途半端に学習したまま中2を終えることになると思います。それでは北辰や入試では対応できないので塾ではしっかりと教えていきます。学校では省略される内容も教えていきますので安心してください。

中間テスト返却状況1

 中間テストの結果がボチボチそろってきました。今日(5月27日)時点での中学1年生の結果を簡単にまとめておきます。なお現時点では学校の平均点は不明です。塾としては23期生になるこの学年の最初の定期テストです。小学校の頃は、算数も英語も私から結構ダメ出しをされていてちょっと心配だったのですが、はたしてどうなのでしょう。

 中1はすでに全員判明済みで今後得点の修正や誤記入がなければ下記の通りとなります。年度替わりなので念のための注釈ですが、当塾は全員戸塚中生で塾生全員が5教科学習をしています。(教えるのはすべて塾長である私)人数は教室の広さの関係でどの学年も10数名です。今年の中1は3学年の中では一番多いです。

 塾生(中1)の平均点

国語  87.5点
数学  87.2点
英語  85.8点
社会  90.2点
理科  88.1点

5科 438.8点

平均点も違うでしょうから単純に比較はできませんが、昨年の中1平均(420点台)を10点以上上回りました。先ほど5教科学習していると書きましたが、今回の中間テストに関しては英語と国語は集団授業としては1秒も学習していません。なぜならこの2教科はほとんど学校で扱ったプリントやワークから出題されるからです。よって、個人で学習する時間や、塾の問題が早く終わってから各々取り組んでもらうことにしました。

そのぶん数学や理科や社会に時間をかけることができました。とくにこの学年は数学が苦手な生徒が多いので基本的な問題を繰り返した結果まずまずの得点を取ることができたようでです。理科と社会に関しては、うちの塾の伝統を踏襲してくれそうですね。平均点でこの得点は驚異的です。理科も社会も10名以上の塾生が90点以上となりました。つまり半数以上の生徒が90点クリアということです。

 5科では450点以上が6名、うち3名が470点以上。中1全体の中央値は447点でした。ただやはり最初のテストということで、範囲も狭いし問題は易しめです。次からだんだんと難しくなれば塾生の平均も400点は簡単に割り込むでしょう。それは別に構わないのですが、個人で考えた場合にできるだけ苦手教科を作らないようにしてほしいと思います。

 英語は特別にテスト対策は行いませんでしたが、普段の授業では地道に文法と語彙と読解問題に力を入れていきます。将来の北辰と入試を考えてのものです。

高校準備講座3

 今日は4月1日、正式に学年が変わる日です。まあ学年が変わると言っても学生は春休みでそれを実感するのは始業式、入学式の日でしょうか。塾の方も淡々と授業を進めています。当塾は数年前に春期講習を廃止しました。だからといって授業を行わないわけではなく、その期間も通常の曜日で通常の授業を行うということです。特別にこの日から春期講習です、という設定をなくしただけです。元々春休みは短いし、春期講習をなくすことは少しなりとも保護者の方の負担を減らすことにつながると思います。同じ理由で中1・中2は夏期講習も冬期講習も行っていません。別途費用をいただくことはなく通常授業を行います。教えるのは講習でも通常授業でも私ですし教える内容も変わることはありません。ただ講習を行うことにも意味はあります。一つは時期を明確に定めることで新しく塾に入りたい生徒にとってはきっかけにしやすいということです。特に春期講習や夏期講習から塾に入る人は多いと思います。

 一方うちの塾の中1・中2は春期講習も夏期講習もないので、なかなか入るタイミングが難しいと思います。あえて言えば、入ろうと思った瞬間が入るタイミングだと思ってください。考えている間に塾の授業はドンドン進んでいきます。大手の塾の中には、すでに塾にいる生徒よりも新規の生徒の獲得の方に力を入れる塾がたくさんあります。会社の方針でしょうから別に悪いとは言いませんが、私の考えは逆でまだ塾にいない生徒よりも、すでに塾にいる生徒の方が大切です。よって募集活動がどうしても後回しになってしまいます。

 さて今日は高校準備講座の3回目。去年の教材と比べてちょっと問題が少なめなので足りない分はプリントや前に書いて説明します。社会や理科と違って数学はいくらでも類題が作れます。みんな大好き因数分解は今日でいったんおしまいにします。

 今日解いた問題の一部です。写真で撮るとどうしても暗くなってしまいます。スマホだと長押しすれば拡大できるかと思います。いずれも解き方を知らないと手も足も出ない問題です。新高1でこれを見ている人は誰1人いないと思いますが、もしいたら解いてみてください。数学Ⅰの最初の方で出てくるはずです。

 ちなみに最初の問題の解き方です。

 これはTeXで作成したものです。エクセルやワード、もちろん手書きよりも美しい文字になります。数日前にも掲載しましたが、塾生の数学の小テストは手書きではなくすべでこれで作成しています。が、1年のこの時期くらいしか数学の小テストは実施しないので1年たつと毎年中身を忘れるのです。TeXにはいろいろなコマンドがあって覚えれば大変便利です。よって思い出すのをかねて作ってみました。これくらいなら1分あれば作れます。と言いつつ中括弧{ } の表示方法を忘れており検索に頼ることに・・・  ちなみにさらっと書きましたが、これは途中式であって、この途中式を作るための筆算(たすき掛け)が別に必要です。今日参加した塾生はちゃんとできていたようでした。次回は不等式の学習をするつもりです。