中学2年生

 今日は中2の水上最終日でした。水上と書いて「みなかみ」と読みます。天気予報では群馬県北部の地域名として登場します。正式な自治体名としては「みなかみ町」とひらがな表記ですが、2005年の合併前の地名「水上町」の名残から今でも水上と表記する地域、施設も残っているようです。自然教室の施設として川口市が運営している水上少年自然の家を利用しています。毎年4月~10月に川口市の中学2年生が訪れます。私は川口市の出身ではないので、いつ始まったのかは不明ですが、少なくとも30年くらい前には行われていたようです。

 で、今日はその最終日で水曜日は中2の授業日と重なりました。前もって分かっていたことなので、木曜日と変更しようと思いましたが木曜日は他の習い事に行っているという生徒が4~5名いたため、変更はなしにしました。三日間の自然教室の後、長時間のバス移動でそのまま塾となると、これは疲れて休みますという生徒が続出する予感です。半分くらいは休むとにらんでいましたが、実際塾の時間になると私の予想はいい意味で裏切られ、全員とはいきませんがほとんどの塾生が休まずに塾に来ました。さすがですね!

 水上で授業もストップしているはずなので、今日は先には進まないで問題演習に取り組みました。数学と理科です。どちらも中間テストでは結構な範囲と難しさになることが予想されるので早めに取り組んでおきます。

 

数学は中2の範囲で最も苦手にする生徒が多いと思われる一次関数です。もう一ヶ月以上時間をかけているので、数学が苦手な生徒の多いうちの塾の生徒もだいぶ定着してきました。

 水上から帰ってきたと思えば来週は体育祭です。体育祭の代休日(20日)はもう中間テスト1週間前とかなりのハードスケジュールです。代休に遊んでいるようでは中間テストはもう捨てたようなものです。この日は2年生も3年生も授業を入れていますので、中間テストに向けてしっかりと準備をしてほしいと思います。

2学期の予定

 例年ですと4月ごろに学校の年間予定表が配られるのですが、今年はまず1学期だけの予定表、その後9月以降の予定表と2段階に分けて配られたようです。さすがに学校予定とはいえ変更の可能性もあるでしょうから、来年以降もこの方式になるかもしれません。

 さて私が知りたいのは定期テストの日程です。ざっと目を通したところ戸塚中の予定としては

10月 6日~ 水上
10月18日  体育祭
10月27日~ 中間テスト
12月 1日~ 期末テスト

となっていました。中2の水上の日程については川口市内の学校同士で日程を決めるのでしょうから毎年決まった日程ということはありません。1学期だったり夏休みだったり2学期だったりします。さすがに3学期というのは聞いたことがありません。

体育祭は昨今の猛暑から日程が変更になりました。以前は9月の第2土曜日というのが定番でしたがが、昨年から10月に変更です。例年なら今週が体育祭となりますが、さすがに暑すぎで無理でしょう。10月に変更になったのは良かったと思います。

中間テストは昨年まで10月の中旬でしたが、今年は体育祭の日程が昨年よりさらに後になったため、10月下旬となりました。それでも体育祭の代休が中間テスト1週間前です。これはなかなかハードな日程です。

中間テストの日程がずれ込んだことで、期末テストは12月になりました。2学期の期末テストが12月というのは意外と珍しいことです。11月だと中間テストとの日程が狭すぎるため範囲も狭くなります。個人的には来年以降も12月でいいと思います。

あと、中間テスト・期末テストともに月・火というのも土日を使えるので助かります。まあ実際には直前にバタバタするより早めに対策してほしいのです。2学期始まったばかりとはいえ、すでに中間テストの勉強を始めている人もいます。前日になって提出物の答えを写しまくっている人は見習ってほしいですね。

他にも合唱祭や駅伝大会や夢わーくなどもあり、2学期は行事が目白押しであっというまに年末になってしまいそうです。

2027年度入試について

 今日教育委員会から2027年入試についての追加情報が発表されました。以前から内申の扱いや面接の全校実施については発表されていましたが、それよりももっと重大な事柄です。こういうのは何度も分けてではなくまとめて発表してほしいところです。

 2027年度入試(現在の中学2年生)の県・公立高校入試は得点換算で9割がマークシートになるとのことです。残りの1割は記述式。これは数学の証明とかでしょうか。そもそも以前(40点満点の時代)は英語も社会も記号が多く、マークシートと同じような感じでしたがゆとり教育以降、学力向上をかかげて記述式の問題が年々増えてきました。

 そこでマークシートです。一気に20年以上時代が戻った感じです。理由は採点業務の軽減や迅速かつ正確な採点を実現するためだそうです。毎年どこかの県で採点ミスが発生しているので、マークシートにすれば確かに採点ミスはなくせそうです。ただ採点業務の軽減を目的にするのなら、まっさきに思いつくのは面接の廃止でしょう。今現在普通科のほとんどの高校では面接を行っていません。数分の面接で分かることなどたかが知れているからです。その時間があれば採点に時間を回したいというのが高校の先生の本音だと思います。

 ところが県の方針によって、2027年度入試からは全校で面接を実施することになりました。これも時代に逆行しています。理由は内申から消えてしまう部活などの得点を面接で補う形にしたからです。一度決めてしまった手前やっぱり面接は廃止しますと言えないでしょうから、負担軽減のためにマークシートに変更になったのでしょう。

 以前(2000年代から2010年代前半)の埼玉県の公立高校入試はかなり迷走している時期がありました。一度決めても2~3年でコロコロ仕組みを変えていた時期もありました。ここ数年は比較的落ち着いていましたが、2027年でコペルニクス的転回ともいえる変更で一気にいろいろなことが変わります。

 これにともない国語の作文も消えるそうです。あとマスコミ報道では書かれていませんが、教育委員会のホームページを見る限り、マークシート方式で選択問題も作成するようです。

 ということで来年度の入試は今年とほぼ変わりはありませんが、現中2が受ける2027年度入試では実に様々なことが変更になります。あまりにも多すぎて細かいことは割愛しますが、大きく変わる点でいうと
 学力検査の9割がマークシートになる。
 調査書から部活や生徒会、検定の評価が消える。
 全校で面接が実施される 。
 国語の入試から作文が消える。

といったところでしょうか。選択問題実施校については従来同様、英語と数学において難易度の高い問題をマークシート形式で出題されるようです。

受験者数の多い私立高校では以前からマークシート方式だったので、そこまで違和感はないと思います。むしろ生徒からしたら記述が減り、作文がなくなるということで歓迎しているかもしれません。ただその分確実に平均点は高くなるでしょう。つまりミスは許されないということです。特に難関校では1問のミスが命取りになってしまいます。

 数学に関しては、答えを選択肢から選ぶ形式と、答えの数字を直接マークする形式と併用になると思います。

夏期講習のご案内

 期末テストも終わり7月になりました。塾としては夏期講習のことを考える時期になりました。今年も下記の要領で中3を対象に夏期講習を行います。中1・中2は夏期講習という枠ではありませんが、通常通り授業を行います。

 日程:7月21日~8月30日
 時間:午後2時30分~6時30分
 教科:5教科
 内容:中1からの総復習
 講習費用:60,000円 
 教材費:10,000円
 (いずれも税込み)

授業は1日4時間授業で25日間。全100時間です。
外部生の方で参加を希望の方は先着順でご参加いただけます。受付人数は若干名(1~2名)です。満席になり次第受け付け終了いたします。なお、今年度の中3の新規受付はこの夏期講習をもちまして終了いたします。2学期以降の新規受付の予定はありません。

また、中1・中2の新規塾生も受付中です。
中1はまだ座席数に余裕がありますが、中2は残席わずかとなっております。戸塚中限定なので学校の授業進度とほぼ同じです。
期末テストの結果を受けて、真剣に勉強に取り組みたいと思われた方の参加をお待ちしています。

ザブトンとパイ

 と聞いて何のことだかわかる方は国民の5%くらいだと思います。これは中学の社会の進め方のたとえとして使われる言葉で、ザブトン型とは1年で歴史(または地理)を学習し、2年でその逆というように学年で教科を分ける方式。一方パイ型とは1年の中で地理と歴史を一定期間で区切って交互に学習する方式です。パイとは食べ物ではなく円周率のパイ(π)です。

 どちらで進めるかは強制されているわけではありませんが、ある調査によると圧倒的にパイ型の方が多いようです。特に最近は歴史の学習内容が増えており時間数も地理の1.5倍くらいかかるため、地理は1~2年で終わらせ、歴史は1年から3年の1学期までという学校が多いようです。実際にはもっと細かく定期テストごとに入れ替えたり、学期ごとに入れ替えたりと実に様々、学校によってバラバラです。

 昔の理科も同じような感じでした。いまは理科は学年ごとに教科書が作られていますが15年くらい前までは、1分野・2分野というふうに分かれていました。

 このように学校によって進度がそろっていないので、理科や社会を学習する集団指導塾は少ないと思われます。普通の塾にはクラスのなかに複数の学校の生徒が在籍することが多く、生徒によって習っている単元がちがうことになります。ある生徒にとってはとっくの昔に習った内容、ある生徒にとってはまだまだ半年くらい先に習う内容、となると塾でそろえるのは難しいので1年や2年では社会や理科を履修する塾はかなり少なめです。その点うちの塾は全員が戸塚中の生徒なので、ものすごく効率よく学習できます。1年生のうちから理科にも社会にも時間をかけて学習できます。塾生の理科社会の平均が異常に高いこと、入試でも高得点が取れていることは、学校を限定しているからにほかなりません。

 さて、ここ数年の戸塚中は1年生の前半で地理をはじめ、そのままずっと地理を続けオセアニアまで終わったところ(要は中1の内容全部)で、歴史に移行するというザブトン型に近い進度でした。2年生もまず地理を終わらせてから歴史に移っていました。

 が、今年の中1は地理からスタートしたものの、ほんの少し進んだだけで急に歴史に変更です。よって今回の期末テストは地理と歴史が半々ずつという範囲になりました。この後歴史がずっと続くのか、はたまた地理に戻るのか神のみぞ知るというところですが、どちらになろうと塾では柔軟に対応できるのでご安心ください。

 ちなみに中2は従来通りこの時期は地理が進んでいます。中3は地理は終了し、歴史となっていますがちょっと進度が遅めで、2学期の中間テストまで歴史が出ることになりそうです。塾ではかなりの時間をさいているので、塾生にとっては特に問題ありません。

中間テスト高得点注意報

 今日は水曜日で5年生の授業と中学2年生の授業がありました。

 5年生は新メンバーが1名加わり5名となりました。徐々に増えています。現在綾瀬小2名、東小2名、北小1名です。まだまだ受付中ですので、塾での学習をお考えの方はご検討いただければ幸いです。予告通り来週から算数の小テストを開始します。今日はその前段階として、おためし小テスト第0回を実施しました。こういう形式でやりますよ、というのを知らせるためと、皆さんの計算力を知るためです。ちなみに今日の結果は100点が1名で、平均点は80点でした。

 夜は中2の授業で、中間テストの結果を書いてもらいました。点数だけ見ると中1後半では見られなかったような点数で、軒並み高得点です。おそらく平均点も前回(学年末)より相当上がっていることは予想できますが、それでも点数が高いに越したことはありません。特に、中1の頃いまいちな点数だった生徒にとっては、高得点は自信につながります。

 前回と比較して、数学は
52点アップ! 
45点アップ! 
40点アップ! 
40点アップ! 
31点アップ! 
30点アップ! と30点以上アップした生徒が続出。

 社会も
40点アップ! 
38点アップ! 
37点アップ! 
33点アップ! 
31点アップ! とこちらも30点以上アップが続出。

さすがに平均点がこれほど上がることはないでしょうから、学年が変わって一気に得点がアップした生徒が多く見られました。

ちなみに5教科で一番上がった生徒は135点アップです。
うちの塾は得点アップ保証制度などはありませんが、そういうことをしなくても頑張れば上がるということが塾生自身分かったと思います。

特に社会が素晴らしく、全員揃ったわけではありませんが現時点で塾生の平均は85点を超えており、中央値は87.5点です。

この学年は中学に入学してから入塾した生徒、つまり定期テストの結果を見て勉強の必要性を感じ入塾した生徒が結構います。最初は塾の授業について行くのも大変そうでしたが、頑張った成果でしょうか、少しずつ結果につながってきているようです。まだ中1だったから何とかなったと思います。これが中3からの入塾だったら、おそらくもっと大変な思いをしていただろうと思う生徒が何名かいます。

 ただ心配なのはこれからです。今回は塾生全員前回より得点が上がっています。まだ平均点は分かりませんが、おそらく平均点もかなり上がっているでしょうから、ある意味当然です。そのあたりを深く考えないで、点数だけを見て調子に乗ったら次回以降が心配です。そう毎回毎回高い平均点は続かないでしょうから、次回一気に20点も30点もひょっとしたらもっと下がる可能性も十分あります。そのあたり油断しないように、塾では勉強していきたいと思います。

シとツとミ

 今日は土曜日で正午過ぎから22時ごろまで10時間ほど塾生のテスト勉強につきあいました。テスト前の土日は毎回こんな感じで、なるべく多くの時間勉強してもらうことにしています。

 かといって塾生全員が入れるほど広くはないので、学年順に若い順に中1⇒中2⇒中3と入れ代わり立ち代わりです。なかには隣の部屋で最初から最後まで10時間くらい勉強している生徒もいました。

 テスト範囲の内容はほぼ終了しています。したがって範囲の最初からの復習が多くなりました。普段時間を取っていない国語については文法などの説明をしました。国語もテスト勉強用にテキストを取っています。中1・中2は塾生全員10冊以上テキストを渡しています。半分は通常の授業で使う分で、残りはテスト前に集中して取り組む分です。通常のテキストもテスト前に使えるので結構な量になります。またそれ以外にもテスト勉強用の教材を用意しています。中3は講習用や入試用を合わせると何冊になるか分からないほどです。とにかく塾生には数多くの問題を解いてもらいたいと思っています。

 さてテストが近づいてくると、私が説明する時間もだんだんと減っていき塾生が問題演習に取り組む時間が増えてきます。その間私はボケっとしているわけでもなく、塾生の書いた答えをチェックしていきます。答えの正誤は答え合わせの時や自分で丸付けする際に分かるでしょうから、私が主に見ているのは誤字の有無です。自分で気づかないから誤字になるわけですから、細かく見ています。正解しているつもりなのに不正解だったというのは避けたいところです。

 漢字のミスは特に社会に際立っています。まあ中学で習わない漢字もあるので仕方ないかもしれません。仕方なくないのはまさかのカタカナのミスです。タイトルにある「シ」が正しく書けない生徒が毎年必ずいます。今年もです。学年は関係ありません、中1でも中3でも見られます。

 カタカナのシやツを答えに書く機会が多いのはこれもまた社会です。今回の範囲だと中1の地理で「アジア」「ブラジル」「ロシア」など。中3は歴史ですが「ロシア」「ポーツマス」。どちらかというと「ツ」はまだまともですが、「シ」の点の位置が横に並んで「ツ」に見える生徒が毎年います。あと「シ」の三画目が短すぎて「ミ」に見える場合も。

ロツア ツンガポール ミミミッピ川 にしか見えません

 小学校であまり習っていなかったのか、習っていたのに気にしていなかったのか分かりませんが、さすがに中学高校でカタカナの練習などしないでしょうから、このまま放置していたら「シ」と「ツ」が書けない大人になってしまいます。おそらく今まで少々あやしくても正解になっていたのかもしれません。塾では不正解扱いにしています。うちの塾だけ特別に多いわけではないでしょう。おそらく他の塾でも、また塾に行っていない生徒でも推定ですが1割から2割くらいの中学生は正しく書けていないと思います。

 たまたまこれをご覧になった全国の小中学生の(ひょっとしたら高校生も)保護者の方や教育関係者の方がいらしたら、ぜひチェックしていただきたいと思います。

あと1週間

 今日で今年度最初の定期テストまであと1週間となりました。中2、中3についてはもう何度も受けているのでこちらからいろいろと言うことはありません。中1は初めてなのでいろいろと心構えやら、臨み方やら話をしていきます。

 テスト範囲は、中2・中3の数学がほんのわずか減ったことと、中3の理科の範囲が大きく削られたくらいでそれほど大きな変更はありませんでした。中3の理科に関しては最初に範囲を見た時からおそらく減るだろうなと思った通りになりました。

 塾の方も通常時間割を変更してテスト前特別時間割に移行します。今日はいつもどおりの中3で、明日から中1は五日連続で塾で勉強することになります。中2、中3も同じように塾に来る回数が増えます。

 一つ心配なのは、とある部活です。学校から渡される手紙にもテスト前は勉強するために部活が休みになるのだから一生懸命勉強しましょうといったメッセージが書いてあり、まさにその通りなのですが、とある部活だけはそんなメッセージは意味を成しません。

 来週の木曜日と金曜日が中間テストです。なのに、とある部活は来週の火曜日と水曜日が大会だというのです。大会に向けてテスト前も部活があり、テスト直前の二日間という一番大事な日には学校に行かないで大会に参加することになっています。部活の日程は早くに分かっていたはずです。おそらく競技場を借りるのに平日しか都合がつかなかったと推察しますが、だったら中間テストの日程ももう少し融通を効かせてもよかったのではと思います。前倒しが難しかったら翌週の月、火でもよかったのではないでしょうか。

 うちの塾には、このとある部活の生徒が中2、中3合わせて10人以上います。まじめな塾生が多いので疲れていてもおそらく塾は休まないで来ると思います。学校で授業が受けられない分塾でしっかりとフォローしたいと思います。ただ、塾に通っている生徒はまだこうやって対処の方法がありますが、塾に通っていない生徒の皆さんは結構大変なのではないかと心配になります。

5年生&中2

 当塾は、テスト前を除き通常時は曜日で時間割を決めています。今日は水曜日で5年生と中学2年生の授業がありました。

 5年生は4月に授業が始まって今日で6回目となりました。初回は3名でスタートしその後1名新メンバーが加わり現在4名となりました。北小・東小・綾瀬小と学校はバラバラですが、休み時間にはぎこちないながらも会話が見られるようになりました。

 5年生は、まず国語の宿題の答えあわせを行いそのあとは算数の授業です。何度か話していますが今の教科書は6年生よりも圧倒的に5年生の分量が多くなっています。6年生は私立入試生に遠慮しているのかどうなのか分かりませんが、2学期で終わってしまうような内容です。したがって毎年学校では3学期は復習の時間になっています。ひょっとしたら復習の時間を想定して6年生の教科書は軽めになっているのかもしれません。それを差し引いても5年生の内容は多すぎます。少しくらい6年生に回してもいいのにと思うほどです。

 しかも5年生の内容は、6年間の中でも重要な内容がこれでもかと含まれています。1学期は小数のかけ算・わり算。特にわり算でつまずく生徒多数。2学期は分数のたし算・引き算。特に通分と約分です。そのためには公約数、公倍数を数字を見た瞬間に求められないと計算に時間がかかりすぎてしまいます。それに図形の面積の公式が4つ出てきます。さらに速さの公式も5年生です。とどめは好きな人は誰もいないと思われる割合です。

 数学が苦手な中学生のほとんどは5年生で躓いているといっても過言ではないでしょう。これだけ5年生の算数は質・量ともに他学年を凌駕しています。こういうことはいろいろな学年を教えている塾の人間だから分かることですが、普通の小学生は知る由もありません。また保護者の皆さんもそれほど意識されていないと思います。逆に言うと5年生の算数をクリアできれば6年生はそんなに難しくありません。ということで塾生の皆さんにはなんとか算数を苦手から普通に、普通から得意になってもらうようにと授業を行っています。

 夜は中2の授業です。小学生と違いこちらは人数も10人以上いて、近いうちに募集終了する可能性も見えてきました。

当塾の25期生

 私はブログ用に塾生の写真を撮ることはほとんどありませんが、前に中3を載せたことを話したらぜひ中2もとのことで。もちろん誰だか分からないように、加工しています。「写真撮るから勉強しているふりをして、こっち見ないで」と言ったのに2名ほど見ていますね(笑)

 さて、この時熱心に取り組んでいるのはこの学年でも毎回実施している小テストです。

 テストの内容は前年の使いまわしではなく、毎回作り直しています。全員分回収して私が添削採点して返却しています。どのあたりの理解が十分でないのか、間違えやすいのかをチェックするためです。したがってできるだけ途中式は書くように言っています。途中式があれば間違えた場合でもどこで間違えたのか分析可能ですが、答えだけ書かれたらそれは不可能です。この途中式を省略する生徒や、教えた方法でなく自己流で解く生徒はやはりミスが目立ちます。

 以前の学年はそこまで数学の小テストは実施していなくて年に10回程度でしたが、画像を見るとこの学年はもう第54回なのですね。中1の夏くらいから始めたので結構な回数です。なぜこんなに行っているかというと、ずばりこの学年は数学が苦手な生徒が多いからです。この学年に限らず、ここ1~2年の中学生はどうにも数学が苦手な生徒が多いような気がします。よって小テストの回数を増やして塾生の意識付けを高めようという作戦です。

5ラウンドシステムの成果?続編2

 さて、前回は熊谷と川口の学力テストの得点を県平均と比較してみました。その結果5ラウンドシステムの成果は現状得点にはあまり表れていない旨を書きました。それでも数値に表れない本当の英語力はついているという考えもあるかもしれませんが、それは客観的には知る由がありません。

 今年の4月から教科書が改訂されました。いろいろと調べた結果どうやら改定前は全国の自治体で地域内全校で5ラウンドシステムを実施している学校は埼玉県の熊谷市と川口市、それに広島県の福山市の3自治体だけのようでした。あとは一部の公立中と中高一貫の私立では独自に実施しているところもあるようです。同じ埼玉県の川越市など、今年度からさらにいくつか増えるという報道を見ています。該当地域の方はご存じでしょうが、よその人間にとってはなかなか把握が難しいものです。ただ光村の教科書を使っている自治体は全国にも結構あると思いますので、その地域ではどういった授業をされているのか関心があります。

 ということで遠く離れた福山市のことを調べてみましたが、こちらでもやはり問題意識を持っている方がいらっしゃったようです。教育問題に熱心なとある市議会議員の方です。同じように5ラウンドシステムに懐疑的になり、議会の中で教育委員会に質問を繰り返されたそうです。

 その結果、福山市では教育委員会と市内の学習塾で5ラウンドシステムについての意見交換会が開かれたとのこと。さらに、今年度から福山市では5ラウンドシステムを採用するかどうかは各教師の判断に委ねられるとのことです。教育委員会と学習塾の話し合いなど聞いたことがありません。それだけこの議員の方の熱心さが伝わった結果だと思います。翻って川口市にはそういう議員さんがいらっしゃるのでしょうか。学校の先生が教育委員会に意見するのは難しいと思いますので、こういう議員さんが川口市にもいらっしゃることに期待します。

 5ラウンドシステムが誰が見ても劇的な成果が見込めるのなら私も大賛成ですが、これを取り入れた地域では軒並み疑問の声が上がっているのが現状です。システム自体はいいと思うのですが、誰にでも通用するかどうかが疑問であるという点です。早い話が、最初から学力が高い生徒には効果が見込めるけど、大多数の生徒にとっては絵に描いた餅ではないかということです。

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