期末1週間前

 今日は戸塚中の2学期期末テスト1週間前です。振替休日ですが部活も休みでしょうから中1~中3全塾生を対象に期末に向けて勉強しました。中間テストから1ヶ月ほどしかたっていないため、テスト範囲が狭い教科もあれば、先生の判断で期末テスト用に範囲をとっておきそれなりに広範囲の教科もあります。

 中1の範囲は社会が広く、数学と理科は若干狭い気がします。何度か書いていますが私が塾で重視するのはこの3教科です。理由は単純で、数学と理科と社会はテスト勉強で学習した内容がそのまま将来の北辰やその他の模擬テスト、さらには入試につながっているからです。一方国語と英語は定期テストが終われば、もう二度と登場しない内容も結構あります。よって将来のことを考えると必然的に数学、理科、社会を重視することになります。特に英語は5ラウンドシステムになってからは、文法以外はほとんど触れなくなりました。5ラウンドシステムは教科書の内容を理解するのには適しているのかもしれませんが、入試は教科書の本文など一切使われません。川口市ははやく5ラウンドシステムをやめて、元に戻してほしいところです。

 中1を見ている感じだと数学で苦労しているようです。計算力は何度か練習すればそれなりに向上しますが、だんだんと計算だけでは対応できないような内容に進んできました。覚えることも増えてきました。年によって得意・不得意はありますが、今年の中1塾生は数学でいちばん苦戦しそうです。だからといって後回しにすると本当にひどいことになるので、最低限の基本的なことはできるようにしたいと思います。幸いほかの教科には数学ほど苦手意識はなさそうなので、他の教科で少しでも挽回してほしいところです。

 中2は社会の範囲はものすごく狭く、理科はそれなりに広く、数学は普通くらい。英語は5ラウンドシステムのシステム上、いつもと比べて文法だらけになりそうです。毎回、文法・語彙・長文・リスニングが均等に出てくれば覚える方も教える方もとっつきやすいと思いますが、時期によって文法が一切なかったり、逆に文法だらけになると覚える方も大変です。範囲が狭い社会は、それを補うために過去の歴史全範囲から語句の問題が出るそうです。リストは決まっているので、これはきちんと勉強した人は取れるでしょう。リストの量はそれなりに多く後回しにしていると悲惨なことになりそうです。理科は天気です。いつもの中2理科の教科書ではこの時期は電流なのですが、今年は教科書が変わって、電流と天気の順番が逆になりました。

 中3は入試が近づいてきましたが、社会(公民)はまだ半分も終わっていません。毎年のこととはいえ今の中3の社会の授業日程には無理があると思います。今は歴史を中3の1学期までに終わらせるようになっていますが、以前はもっと早く終わるようなカリキュラムでした。その結果2学期から公民を始めると期末テストでもまだ前半です。公民でも割と重要な単元はまだまだたくさんあるため、このあとはものすごい速さで進むことになります。それは数学にもいえます。今の教科書は中2の内容がやや薄く、中3の内容は中2とは比較にならないくらい濃密になっています。しかも後半までびっしりです。これは学校の先生が悪いのではなく、そういう教科書になっていることが問題だと思います。学習指導要領を決める人はあまり現場のことを知らない人が多そうですが、もう少し現状に即した内容にしてほしいものです。

 前回の中間テストは塾生全体としてはかなり良い成績で、順位の自己ベスト更新という人も結構見られましたが果たして今度はどうでしょうか。聞けば全国的に広がっているインフルエンザの流行が戸塚中でも例外ではなさそうです。しかもテスト五日前(今週の水曜日)には合唱祭というイベントがあります。さいたま市の会場を使用するというかなり本格的なものです。合唱祭は楽しみにしている生徒も多くうまくいってほしいのですが、インフル流行の時期と重なってしまったのはちょっと残念です。

 ちなみに、学級閉鎖時の当塾の対応ですが塾内でのお手紙にも書いてある通りで、学級閉鎖の時は原則として塾もお休みいただいております。集団塾である以上、他の生徒・ご家庭に心配の種を増やしてほしくないという思いです。なかには学級閉鎖でも自分が大丈夫なら来いという塾もあるかもしれませんが、それぞれに塾の方針があるでしょうから私が口をはさむことではありません。休んでも次回以降うまく対応できるようにするつもりです。万が一学級閉鎖が長引いたら、該当のクラスだけ後ほど補習を行います(実際、昨年も行いました)。学級閉鎖の時は塾はどうしていいのか分からないという保護者の方も多いと思いますので、塾の方で決めています。以前は私も迷うことがありましたが、特に新型コロナ騒動以降はこの判断で間違いはないと考えています。現在のところ塾生の保護者の皆様にもご理解・ご協力をいただき大変感謝しております。

得点アップ表記にだまされるな

 先日塾の郵便受けに他の塾のポスティングチラシが入っていました。新聞をとる家庭も減っているのでポスティングは新聞広告に代わって今後増えていくと思います。さて、このチラシにも少し書いてありましたが得点アップの宣伝。これは表記をしっかりしないと逆効果になりかねません。

たとえば、ある塾のチラシやホームページに次のような表示があったとします。

これは私が勝手に作った文章で、さすがにここまで雑な文言はないと思いますが、いろいろなことが欠けています。それを箇条書きでまとめてみます。

・教科が不明
・比較対象が不明
・平均点が不明

個人情報については厳しい時代なので、名前を載せるのは難しいですがイニシャルとか学校名はほしいところです。

さて、まず一つ目。20点アップと書かれても国語なのか数学なのか分かりません。これは不親切すぎます。ひょっとしたら5教科での得点アップかもしれません。いずれにしても見る人が分かるように表記するべきです。

続いて二つ目。いったいいつのテストと比べているのか分かりません。通常は一つ前のテストと比べますが、その記載がないなら、ひょっとしたら入塾前のテストとか過去一番悪かった時と比べているのかとか、あらゆる疑念が生じてしまいます。

続いて三つ目。通常平均点まで書く必要はないと思いますが、得点が20点上がっても平均点も20点上がっているのならごくごく普通の結果となるし、多くはありませんが平均点が25点上がっていれば20点アップはむしろ悪い方になってしまいます。

広告を見る人が皆私のような猜疑心のかたまりのような人ばかりとは限らないので、得点アップが書いてあれば素直に信用してしまう人も多いと思います。

ちなみに偏差値なら大丈夫かというとこれもまた母集団による学力の違いなどがあるので、慎重に見極める必要があります。

と、ここまで言っておきながら、今回の中間テストの塾生の得点について前回(1学期期末)と比較した際の得点アップを掲載したいと思います。小規模塾につき学年は割愛します。また平均点は現時点で不明です。

数学 Sくん +44点
国語 Fくん +38点
理科 Nくん +36点
社会 Mくん +34点
国語 Kくん +33点
国語 Mさん +32点
国語 Nさん +31点
理科 Sくん +30点
社会 Iさん +29点
社会 Kさん +29点
社会 Tくん +29点
理科 Kさん +29点
国語 Mくん +28点
理科 Sくん +26点
英語 Aさん +25点
英語 Uさん +25点
国語 Kくん +25点
英語 Kくん +23点
国語 Nさん +23点
理科 Oくん +21点
国語 Aさん +18点
社会 Uさん +18点
社会 Nさん +18点
国語 Kさん +17点
国語 Hさん +17点
社会 Mくん +17点
理科 Mさん +17点
国語 Nくん +16点
国語 Fさん +16点
社会 Tくん +16点
理科 Fくん +16点
理科 Nさん +16点
国語 Oくん +15点

 +10点以上にしようと思いましたがかなり長くなるのでこの辺で打ち切ります。すべて前回テスト(1学期期末)との比較です。もちろん全員戸塚中生です。こうしてみると結構な数ですね。ただし前半にも書いたように、これは塾の宣伝であって素直に受け取るのは危険です。もちろん数字自体に嘘はない(あったら問題です)としても、平均点が不明ですし、そもそも上がった分しか掲載していないので、下がった分に関してはノータッチです。

 仮に下がったとしても平均点がそれ以上下がっていればそれほど気にすることもないのですが、合格実績数に代表されるように塾の広告というのはとにかく数字をよく見せようとするものです。そういうこともあってうちの塾では得点アップに関しては今まで積極的に掲載してきませんでした。今回は啓発的な意味も込めて掲載しましたが、うちのような小規模塾でもこれだけを見るとものすごく成績が上がる塾のように見えてしまいます。実際これだけ上がっているのは事実ですし、それは塾生が頑張った結果です。

 私は塾生の成績が上がるのは、塾の力は半分くらいだと思っています。残りの半分はもちろん塾生自身の力です。ですから成績が上がっているのは皆さんの努力の証でもあるのです。

中間テスト返却

 今週の月曜日と火曜日に行われた中間テストが徐々に返却されているようです。土曜日時点でまだ全教科揃っていない生徒もいますが、現時点では

 中1 
国語・英語・社会の塾生平均が80点を超えています。続いて理科ですがこの学年は人数がまだ少ないので平均点も幅が大きくなります。ただ塾生情報によると5教科とも平均点は50点~60点だったという話なので、それを信じると塾生の得点はまずまずだったといえるでしょう。

 中2
理科と社会の塾生平均が80点を超えています。社会の学年平均はそこまで高くなさそうですが塾生には90点以上が何人もいました。理科も生物全般(植物後半+ひとの体)で覚える量がかなり多い単元です。一夜漬けではどうにもならない内容ですが、当塾ではテスト前だけでなく普段から毎週理科も学習しているためある程度余裕をもってテストに臨めたようです。

 中3
中1・中2同様社会の出来がずば抜けています。聞けば学年平均も高そうです。今回は範囲が狭かったのできちんと勉強した人は高得点だったようです。塾生も約半数が90点以上でした。他の教科の塾生平均は社会以外の4教科はいずれも約70点くらいでした。

 来週あたり個表が戻ってくるでしょう。ぞれぞれの教科の学年平均や学年順位を見て、次回以降の参考にしてほしいと思います。

中学1年生

 当塾の塾生は全員戸塚中学校の生徒に限定しています。小学生は戸塚中進学予定の皆さん限定です。数ある学習塾の中でも中学を限定している塾はほとんどないと思います。塾としてはその分生徒の数が限られてしまうので、中学を限定するという発想はまずないと思いますが、生徒からしてみれば結構なメリットがあります。

 まずは公立中学の生徒にとって重要な定期テスト。これは学校が違えば日程も違うしテスト範囲も違います。同じ教室に複数の学校の生徒が在籍していると全員にあわせるというのがなかなか困難です。一方、全員同じ中学だと全員にあわせることができます。また学校のあるクラスでは伝えられた情報が別のクラスでは伝えられていないということも往々にしてありますが、それも塾内で共有できます。あとは知っている生徒がいるというのは何よりも増して心強いことです。塾の時間割も学校の行事にあわせて作成することもできます。これ以外にも数えだしたらメリットはいくらでもあります。むしろデメリットを見つける方が難しいくらいです。

 当然現在通っている塾生も全員戸塚中の生徒です。2~3年生は10名以上いますが、1年生の人数はまだまだ少なめです。うちの塾は大規模な塾と比べたら規模は小さいとはいえ集団指導の形式をとっています。人数の少ない1年生ははからずも少人数授業状態ですが、その分ひとりひとりを見る時間が増えて内容が濃い授業になっています。ただいつまでもこの人数だと寂しいので、小学生クラス同様、現在新規入塾性を絶賛受付中です。(中2・中3はほぼ締切状態です)

 今年の1年生は基本の反復に例年以上に力をいれています。毎年の塾生の結果に表れているように、うちの塾生は理科と社会に関してはまずまずの成績を収めてくれます。一方英語や数学は年によって微妙にバラツキがあります。よって中1のうちに英語と数学の基本を徹底的にみにつけてしまおうという作戦です。 現在数学は一次方程式ですが、その前の文字式の計算から方程式にかけては夏休み期間もつかって結構時間をかけて取り組みました。この後は一次方程式の利用(文章題)になりますが、なんとか理解させようと考えています。

 

 これは少々前のテストですが、現在一次方程式を習っているから一次方程式の問題だけ、というわけではなくその前に習っている数の計算や、文字式の計算もあわせてチェックします。塾では一次方程式の計算はほぼ終了したところで学校よりは少々先に進んでいると思います。なにしろ夏休み期間もずっと取り組んでいたので、週2のわりには学校よりも塾で習っている時間の方が長いと思います。

 英語は最近文法を習い始めたようなので、塾でもそれにあわせます。ただ半分以上はすでに小学校で習っていることでもあり、それほど大変ではなさそうです。社会は塾生情報によると、歴史をいったんストップして再度地理に戻るとのことです。このあたりは昨年までとは明らかに進度が違います。また他の学校とも違う進み方でしょう。こういうことがあるから、中1や中2では社会や理科を学習しない塾が多いのです。最初に書いた戸塚中限定にすることによって学校間の違いを考える必要がなく、これは塾生や保護者の皆様が想像するよりもはるかに大きなメリットです。

 今年の中間テストは例年よりも若干遅めです。その前に体育祭などの行事もあり、なかなか忙しくなると思いますが、しっかり塾に来て勉強すればそんなに苦労しなくてすむのではないかと考えています。

2学期の予定

 例年ですと4月ごろに学校の年間予定表が配られるのですが、今年はまず1学期だけの予定表、その後9月以降の予定表と2段階に分けて配られたようです。さすがに学校予定とはいえ変更の可能性もあるでしょうから、来年以降もこの方式になるかもしれません。

 さて私が知りたいのは定期テストの日程です。ざっと目を通したところ戸塚中の予定としては

10月 6日~ 水上
10月18日  体育祭
10月27日~ 中間テスト
12月 1日~ 期末テスト

となっていました。中2の水上の日程については川口市内の学校同士で日程を決めるのでしょうから毎年決まった日程ということはありません。1学期だったり夏休みだったり2学期だったりします。さすがに3学期というのは聞いたことがありません。

体育祭は昨今の猛暑から日程が変更になりました。以前は9月の第2土曜日というのが定番でしたがが、昨年から10月に変更です。例年なら今週が体育祭となりますが、さすがに暑すぎで無理でしょう。10月に変更になったのは良かったと思います。

中間テストは昨年まで10月の中旬でしたが、今年は体育祭の日程が昨年よりさらに後になったため、10月下旬となりました。それでも体育祭の代休が中間テスト1週間前です。これはなかなかハードな日程です。

中間テストの日程がずれ込んだことで、期末テストは12月になりました。2学期の期末テストが12月というのは意外と珍しいことです。11月だと中間テストとの日程が狭すぎるため範囲も狭くなります。個人的には来年以降も12月でいいと思います。

あと、中間テスト・期末テストともに月・火というのも土日を使えるので助かります。まあ実際には直前にバタバタするより早めに対策してほしいのです。2学期始まったばかりとはいえ、すでに中間テストの勉強を始めている人もいます。前日になって提出物の答えを写しまくっている人は見習ってほしいですね。

他にも合唱祭や駅伝大会や夢わーくなどもあり、2学期は行事が目白押しであっというまに年末になってしまいそうです。

中1基礎を鍛える

 夏休み中の授業は、中3は夏期講習で1年生からの総復習で現在半分近く終わったところです。かなり忘れているところがあるようで再確認に余念がありません。夏期講習で触れていなかったらおそらく放置したままで2学期の北辰や入試を迎えることになったところです。残り半分ありますが、まだまだ確認作業と問題演習に時間をかけていきます。

 さて、中1の場合は夏期講習という特別な時間は取っていませんが夏休みも平常通り授業を行っています。ただ学校の授業がない分、塾ではかなり時間をかけて丁寧に説明ができます。特に基本が大切な数学と英語に時間をかけています。数学は本格的に算数から数学に変わってきたころです。小6の算数と中1の数学の一番のちがいは、抽象的には諸説ありますが、単純にいうと文字式を多用するようになることだと思います。しかもこの文字式は中2でも中3でももちろん高校の数学でも使います。というか文字式の計算ができないと数学はほぼ壊滅状態になると言えるでしょう。実際、中2や中3から入塾する生徒でも文字式の計算ができない生徒はたくさんいます。

 ということで、時間があるこの時期に慎重に文字式の計算の解説しています。

 今日取り組んだ内容です。中1で学習する文字式の計算もこのあたりでほぼ終了です。タブレットや動画を見ただけで分かったつもりになっても困るので、うちの塾ではホワイトボードに書きながら説明をします。塾生もしっかりノートに書き、必要ならメモも加えていきます。昔ながらの方法ですが一番確実な方法です。タブレットや動画で劇的に成績が上がるとは思えません。実際最近の学力テストでは中学生の学力低下が話題になっていました。タブレット学習だけが原因とは思えませんが、一因ではあることは明らかでしょう。

 ついでに今日渡した宿題です。以前学習した内容を忘れたら困るので結構さかのぼって問題にしています。このあたりは自作でいくらでも対応できます。ちなみに数学の教材、特に文字式や計算や方程式は毎年私がPCで作成しています。去年の使いまわしではなく、今見ている塾生に必要なものを毎回作っています。手間はかかりますが、これで理解してくれれば手間は惜しみません。今後数学は文字式を使った関係式の作成から、中1最大の山場である(個人の感想です)一次方程式に入ります。上の学年と比べてこの学年はまだ塾生が少なめですが、塾生全員に完全に理解させたいと思います。

2027年度入試について

 今日教育委員会から2027年入試についての追加情報が発表されました。以前から内申の扱いや面接の全校実施については発表されていましたが、それよりももっと重大な事柄です。こういうのは何度も分けてではなくまとめて発表してほしいところです。

 2027年度入試(現在の中学2年生)の県・公立高校入試は得点換算で9割がマークシートになるとのことです。残りの1割は記述式。これは数学の証明とかでしょうか。そもそも以前(40点満点の時代)は英語も社会も記号が多く、マークシートと同じような感じでしたがゆとり教育以降、学力向上をかかげて記述式の問題が年々増えてきました。

 そこでマークシートです。一気に20年以上時代が戻った感じです。理由は採点業務の軽減や迅速かつ正確な採点を実現するためだそうです。毎年どこかの県で採点ミスが発生しているので、マークシートにすれば確かに採点ミスはなくせそうです。ただ採点業務の軽減を目的にするのなら、まっさきに思いつくのは面接の廃止でしょう。今現在普通科のほとんどの高校では面接を行っていません。数分の面接で分かることなどたかが知れているからです。その時間があれば採点に時間を回したいというのが高校の先生の本音だと思います。

 ところが県の方針によって、2027年度入試からは全校で面接を実施することになりました。これも時代に逆行しています。理由は内申から消えてしまう部活などの得点を面接で補う形にしたからです。一度決めてしまった手前やっぱり面接は廃止しますと言えないでしょうから、負担軽減のためにマークシートに変更になったのでしょう。

 以前(2000年代から2010年代前半)の埼玉県の公立高校入試はかなり迷走している時期がありました。一度決めても2~3年でコロコロ仕組みを変えていた時期もありました。ここ数年は比較的落ち着いていましたが、2027年でコペルニクス的転回ともいえる変更で一気にいろいろなことが変わります。

 これにともない国語の作文も消えるそうです。あとマスコミ報道では書かれていませんが、教育委員会のホームページを見る限り、マークシート方式で選択問題も作成するようです。

 ということで来年度の入試は今年とほぼ変わりはありませんが、現中2が受ける2027年度入試では実に様々なことが変更になります。あまりにも多すぎて細かいことは割愛しますが、大きく変わる点でいうと
 学力検査の9割がマークシートになる。
 調査書から部活や生徒会、検定の評価が消える。
 全校で面接が実施される 。
 国語の入試から作文が消える。

といったところでしょうか。選択問題実施校については従来同様、英語と数学において難易度の高い問題をマークシート形式で出題されるようです。

受験者数の多い私立高校では以前からマークシート方式だったので、そこまで違和感はないと思います。むしろ生徒からしたら記述が減り、作文がなくなるということで歓迎しているかもしれません。ただその分確実に平均点は高くなるでしょう。つまりミスは許されないということです。特に難関校では1問のミスが命取りになってしまいます。

 数学に関しては、答えを選択肢から選ぶ形式と、答えの数字を直接マークする形式と併用になると思います。

夏期講習のご案内

 期末テストも終わり7月になりました。塾としては夏期講習のことを考える時期になりました。今年も下記の要領で中3を対象に夏期講習を行います。中1・中2は夏期講習という枠ではありませんが、通常通り授業を行います。

 日程:7月21日~8月30日
 時間:午後2時30分~6時30分
 教科:5教科
 内容:中1からの総復習
 講習費用:60,000円 
 教材費:10,000円
 (いずれも税込み)

授業は1日4時間授業で25日間。全100時間です。
外部生の方で参加を希望の方は先着順でご参加いただけます。受付人数は若干名(1~2名)です。満席になり次第受け付け終了いたします。なお、今年度の中3の新規受付はこの夏期講習をもちまして終了いたします。2学期以降の新規受付の予定はありません。

また、中1・中2の新規塾生も受付中です。
中1はまだ座席数に余裕がありますが、中2は残席わずかとなっております。戸塚中限定なので学校の授業進度とほぼ同じです。
期末テストの結果を受けて、真剣に勉強に取り組みたいと思われた方の参加をお待ちしています。

ザブトンとパイ

 と聞いて何のことだかわかる方は国民の5%くらいだと思います。これは中学の社会の進め方のたとえとして使われる言葉で、ザブトン型とは1年で歴史(または地理)を学習し、2年でその逆というように学年で教科を分ける方式。一方パイ型とは1年の中で地理と歴史を一定期間で区切って交互に学習する方式です。パイとは食べ物ではなく円周率のパイ(π)です。

 どちらで進めるかは強制されているわけではありませんが、ある調査によると圧倒的にパイ型の方が多いようです。特に最近は歴史の学習内容が増えており時間数も地理の1.5倍くらいかかるため、地理は1~2年で終わらせ、歴史は1年から3年の1学期までという学校が多いようです。実際にはもっと細かく定期テストごとに入れ替えたり、学期ごとに入れ替えたりと実に様々、学校によってバラバラです。

 昔の理科も同じような感じでした。いまは理科は学年ごとに教科書が作られていますが15年くらい前までは、1分野・2分野というふうに分かれていました。

 このように学校によって進度がそろっていないので、理科や社会を学習する集団指導塾は少ないと思われます。普通の塾にはクラスのなかに複数の学校の生徒が在籍することが多く、生徒によって習っている単元がちがうことになります。ある生徒にとってはとっくの昔に習った内容、ある生徒にとってはまだまだ半年くらい先に習う内容、となると塾でそろえるのは難しいので1年や2年では社会や理科を履修する塾はかなり少なめです。その点うちの塾は全員が戸塚中の生徒なので、ものすごく効率よく学習できます。1年生のうちから理科にも社会にも時間をかけて学習できます。塾生の理科社会の平均が異常に高いこと、入試でも高得点が取れていることは、学校を限定しているからにほかなりません。

 さて、ここ数年の戸塚中は1年生の前半で地理をはじめ、そのままずっと地理を続けオセアニアまで終わったところ(要は中1の内容全部)で、歴史に移行するというザブトン型に近い進度でした。2年生もまず地理を終わらせてから歴史に移っていました。

 が、今年の中1は地理からスタートしたものの、ほんの少し進んだだけで急に歴史に変更です。よって今回の期末テストは地理と歴史が半々ずつという範囲になりました。この後歴史がずっと続くのか、はたまた地理に戻るのか神のみぞ知るというところですが、どちらになろうと塾では柔軟に対応できるのでご安心ください。

 ちなみに中2は従来通りこの時期は地理が進んでいます。中3は地理は終了し、歴史となっていますがちょっと進度が遅めで、2学期の中間テストまで歴史が出ることになりそうです。塾ではかなりの時間をさいているので、塾生にとっては特に問題ありません。

学年2位

 今日は金曜日で6年生と中学1年生の授業でした。

 6年生は前回に続き分数のかけ算です。まずはいつものように計算と単語の小テストから。来週あたりから英語の授業を始めたいので、小テストの内容は文章題を減らして計算中心にしようと思います。

 来週から、算数は分数の割り算に入ります。またいよいよ英語の授業も開始します。毎回少しずつ文法事項を教えていきます。学校では単語や文章を書くことが全くと言っていいほどないようなので、塾ではどんどん書く練習をしていきます。宿題や課題でも書いて覚えてもらう予定です。ということで、塾で英語を勉強したいとお考えの6年生の方がいらしたらちょうどいいタイミングかと思います。

 夜は中1の授業でした。早速個表が配られたようです。2年生3年生がそれぞれ10名以上いるのに対し、この学年はまだ3名です。以前中学での最初のテストの目標を聞いたところ、100番以内とか平均点以上はとりたいと話していました。結果3名とも見事目標クリアとなったようです。目標クリアどころか私の思っていたよりかなり良い成績でした。うち1名は484点で5教科総合で学年2位でした。これはお見事です! 

 東川口、戸塚中の校区内には現在40を超える塾があると言われます。駅周辺には関東に何十教室もかまえる知名度の高い塾もたくさんありますが、うちのような無名の超零細個人塾でもしっかり結果につながることがお分かりいただけるかと思います。むしろうちの塾のような小さな塾だからこそ、微に入り細に入り対応できるのではないでしょうか。今でも中学は1つだけに限定しています。中1から理科も社会も学習しています。

 そういえば昨年も一昨年も、ちょうど今頃中1の定期テストの結果を見て塾での勉強の必要性を感じて入塾された方が何名もいらっしゃいました。今その生徒たちは上の学年で頑張っています。年によっては定員オーバーということもありますが、今年はまだまだ座席に余裕があります。

 ということで、6年生に続いて強引に塾生募集という展開になりましたが、6年生も中学1年生も現在絶賛受付中です。