だいぶ力はついてきた

 今日は木曜日で中3の授業の日。1月から2月にかけての月・木は中3に集中するために他の学年の授業はいれていません。授業と言っても、この時期の中3でなにか新しく覚えることはもう特にありません。それよりも今まで覚えた知識がちゃんと身についているのかの確認作業のようなものです。知識の定着を確認するにはテストを行うのがいちばんです。すでに模試は終了しているため、2月には教材会社が埼玉県の中3用に作っている公立入試とそっくりの問題を使っています。おそらく同じものを使っている受験生は県内に数多くいることでしょう。似たような問題が出たらその生徒たちにとってはやや有利になりますね。

 採点はすべて私が行っています。部分点をつけるにしてもどのくらいが適当なのかは問題にもよるので、採点だけでなく実際にすべての問題を事前に解いています。5教科ともです。その結果塾生たちの答案を見て、それが難しい問題でのミスなのか簡単な問題でのミスなのか私も把握できます。これは解いていないと絶対に無理です。ただ採点をしているだけではないのです。

 また国語の作文も初回に比べたらだいぶましになってきました。今年の中3は今までの中でもベスト3に入るくらい素直な生徒が多く、私が指摘した改善点は次からはきちんと直しています。前にも書きましたが作文は減点法なので、減点される部分をいかに減らすかが重要です。そのあたり塾生もだいぶ分かってきたようです。

 数学にしても基礎的な問題の正解率が目に見えて上がっているのが採点していて分かります。ここまで来たら難しい問題に挑戦するよりも、いかにミスをしないようにするのかを考えた方がいいでしょう。限られた時間のなかで、難問を解くのに固執して結局時間切れになり見直しの時間が無くなったために、2~3問のミスが見抜けなく10点落としたではテストの受け方としてお粗末です。時間内に難問に挑戦するのはその他の問題が絶対に合っていると確信できる場合です。

 言葉は悪いですが、捨て問題を見抜く力も必要だということです。6点にこだわって15点失っては元も子もありません。もう一度言いますが、解けるかどうかも分からない(おそらく解けない)問題に時間を費やすなら、その時間を見直しにあてることが試験の受け方としては正しいと言えるでしょう。ではどうやって捨て問題を見つけるか、それは普段の学習量がものを言います。

 まあ北辰と違って入試はほぼ同じ学力の生徒が机を並べています。自分が分からない問題は他の人も分からないと開き直って別の問題に取り組むなり、見直しをするなりすることです。その気持ちの切り替えも大切な要素の一つです。