新しい教科書

 テスト範囲が出てからまず私がやるべきことは、テスト範囲の把握です。それも5教科すべてを3学年すべてです。塾で使っているテキストは教科書準拠のワークなのでワークを見ればだいたいの内容は分かりますが、やはり本物の教科書がないと細かいことまでは分かりません。

 ということで、教科書をそろえる必要があります。中学の教科書は通常4年に一度改訂されます。公立中学校の場合、教科書は地域ごとに決められています。埼玉県では近隣の川口市とさいたま市と草加市と越谷市ではそれぞれ別々の教科書を使っています。同じものもあれば違うものもあります。うちの塾は戸塚中限定なので川口市の分が必要です。生徒たちには教科書は無償で配布されますが、一般人が教科書を手に入れるには専門の業者に発注する必要があります。普通の書店には売っていません。

 教科書を扱っている書店はごく一部で以前ははるばる川口駅まで行って、そこから徒歩で10分以上歩き、アリオ内の書店で20冊近く買って重いものを持ち帰っていました。最近はネットで注文できることを知り、先週注文してすぐに届きました。便利な世の中になったものです。

 

川口市の中学生の新教科書

 国語はあまり変わりません。数学と理科は出版社は昨年までと同じですが表紙のイメージがずいぶん変わりました。英語は出版社そのものが変わりました。社会は複雑で1年生は新しいものを使いますが、2年生の地理・歴史と3年生の歴史は昨年までのものを使います。

 また出版社は同じでも順序が変わっているものも結構あります。今回の2年生の地理の範囲が、1年生の大陸・海洋の次に来たりと昨年までとは随分と変わっています。改訂のたびに思うのですが、わざわざ教科書内で単元の順序を入れ替える意味はあるのでしょうか。

 よかれと思って作っているはずなのに改訂のたびにちょこちょこ変えているようでは、なんのために毎回話し合って教科書の内容を決めているのか分かりません。と愚痴を言ってもしかたないので、これから4年間使うこれらの教科書を熟読して塾生たちにしっかりと教えていきたいと思います。