20期生(新中学3年生)

 今日は木曜日で新中学3年生の授業がありました。この学年は当塾の記念すべき20期生にあたります。うちの塾のカウント方式では初年度の中学3年生を1期生としているため、今年の中学3年生が20期生ということはすなわち今年が創立20年目ということになります。

 塾を始めた頃は当然20年目のことなど考える余地もありませんでした。そのころは前年にできた埼玉高速鉄道やワールドカップの日韓共催などもあって、この地域も徐々に人口が増えている頃でした。それに比例して塾の数も毎年のように増えていきました。今ほどではありませんでしたが、それでも地域には30くらいの塾があったと思います。

 学習塾は新規開業がしやすいということもあって毎年のように増えていきましたが、20年前にあった塾で今もあるのは数えるほどしかありません。またうちの塾の後に開業された塾でも残念ながら閉鎖になったところも数多く見られます。

 そう考えると、教える講師が私一人しかいなくて教室も1つしかなくて、対象中学校も1つだけとかどう考えても長続きしそうにないうちの塾が20年も続いているのは東川口の七不思議と言えるかもしれません。

 まあ何も考えていないように見せかけていろいろと考えてはいるのですが、いくら考えても生徒が来なければ塾は存続できません。うちの塾が続いている一番の要因は保護者の方と生徒の皆さんに恵まれたこと、これに尽きます。派手な宣伝をしている大手ではなく、うちの塾に通わせてくださっている保護者の皆様には本当に感謝しています。20年もやっていると兄弟姉妹で通う率も高くなります。二人目は数え切れないほど、三人目もというご家庭も10組以上で、なかには四人目というところもあります。また兄弟姉妹だけではなく、お友達や保護者の方のご紹介という塾生もこれまで数え切れないほどです。

 うちの塾は特に紹介割引制度等はありませんが、それでも毎年多くの方が塾生や保護者の方のご紹介で新たな塾生となって勉強しています。おかげで広告も不要となり助かっています。

 さてその20期生。昨年の中3と比べたら若干人数は少なめです。それでもみんな元気に勉強しています。人数的に余裕があるためもうしばらくは新規の受付を継続しますが、ないならないで構いません。特に積極的に募集をすることはないと思います。他塾で見られるような1ヶ月とか2ヶ月無料というのも行う予定はありません。よって興味関心を持たれた時に、即お問い合わせをいただければ幸いです。

 授業の方は英語・数学とも中3の内容に入っています。英語は難しくなったと噂の新教科書です。教科書そのものはまだありませんが、塾生にはすでに準拠のワークを先月渡しています。それに入手困難な教科書ガイドも手に入れているため内容は分かっています。今年は例年以上に英語にかける時間が多くなりそうです。そのためには他の教科も余裕を持って進めなければなりません。数学は乗法公式まで終わったところです。来週からは因数分解に入れると思います。

 始業式も終わり、年間予定表も見せてもらいました。今年の修学旅行は10月の予定です。昨年の中学3年生は修学旅行に行けなくてとてもかわいそうでしたが、今年は収束して楽しい旅行にしてほしいと思います。またテストの日程も現時点での予定では、昨年度までとの大きな違いがありました。それは中間テストが1学期・2学期とも二日制になっていることです。従来の戸塚中の中間テストは1日で一気に5教科という、入試や北辰と同じパターンでしたがこれを二日制になっていました。具体的なことはまだ分かりませんが、塾生の皆さんには分かり次第連絡してほしいところです。

 昨年の今頃は塾を一ヶ月まるまる休みにしていました。週に一度課題を渡して塾に持ってきてもらうという形式にしていましたが、やはり対面できちんと授業をやった方が勉強になることはその後の授業ではっきり分かったと思います。ただ、今後の状況次第では昨年も実施した映像授業も考えなければならないのでzoomの扱い方を再度練習する必要がありそうです。もちろんその必要がないに越したことはありません。

23期生(新小学6年生)

 今日から23期生(新小学6年生)の新年度の授業が始まりました。まだ学校は春休み中だとは思いますが一足早くスタートです。なお、何度か触れていますがこの学年は現在すでに満席につき新規の募集は行っていません。次の募集があるとすれば来年の中学進級時になると思います。

 3月の時点で算数は6年生の内容に入っていたため今日は2時間フルに使って英語の授業を行いました。この学年で英語の授業を本格的に行うのは初めてです。昨年も5年生用の英語のテキストを渡していましたが、学校では英語の授業はスピーキングとリスニングが中心で書くことはほとんどないということで、塾でも英語の授業は保留していました。

 ということで、英語は教科書準拠のワークは渡さないことにして中1用の文法中心のテキストを渡すことにしました。200ページくらいあるので全部はできないと思いますが、なるべくたくさんの問題を解かせたいと思います。6年生のうちに中1の文法の基本的な内容を少なくとも半分以上は終わらせたいと考えています。

 早速来週から英語の小テストを行うことにしました。毎年当塾の中1が英語でかなりの好成績を収めているのは、確実に6年生の頃の小テストと宿題のおかげです。昨年までの小テストは英文5題と単語10題で、6年生ということで単語は意味を書くものでした。今年は英文5題は変わりませんが、単語は意味ではなく英単語を書いてもらう形式にします。6年生になっても学校ではあまり単語を書く機会はないと思うので、せめて塾ではどんどん書いて覚えてもらいたいと思います。

 私は中学生の英語も全学年教えています。今年から教科書が変わり、特に中学生の英語は今までの教科書改訂でも最大級の変化を遂げていると思います。おそらく平成の頃にはなかったくらいの変化のしようです。ということで、その難しくなった中学生の英語に対応できるように今年からの小学生の英語の授業も考えて行うつもりです。

 

高校準備講座終了

 今日は高校準備講座の最終日となりました。8年ぶりに実施したこの講座ですが、私の方は何のブランクもなく高校生の内容を教えることができました。8年ぶりでも問題なく教えられたのには理由があります。それは単純なもので、自分で言うのは気が引けますが私は高校の頃はものすごい時間勉強したからです。

 高校の入学前の説明会で入学するまでの春休みは1日9時間勉強しておきなさいと言われました。これは中学の頃全くといっていいほど勉強していなかった私には衝撃的な言葉でしたが、実際入学してからはさすがに中学の頃の考えではついていけないと悟り、起きている時間のほとんどは勉強していました。特に数学は3年間で10万問くらい解いたのではないでしょうか。これにはそれこそ5秒くらいで解けるものもあれば1問解くのに1週間以上考えた問題もあります。一応東大を目指していたので、高校数学のほとんどすべてのパターンの問題は覚えてしまいました。おかげでその記憶はいまだに脳内に留まっているというわけです。しかし悲しいかな、他の教科はほとんど忘れてしまいました。勉強すれば思い出せるでしょうが、数学ほどの自信はないため、高校生の質問は数学中心に受け付けています。

 6日間の準備講座が少しでも参加した皆さんの役に立ってくれたらうれしいです。最終日は絶対値記号のついた方程式と不等式、さらには因数分解の応用問題に取り組みました。

高校準備講座最後の問題

 雑な文字で恐縮ですが、準備講座で解いた最後の因数分解の問題です。たすき掛けは簡単な問題は簡単ですが、難しい問題はなかなか大変です。苦労している塾生のためにある程度のコツを教えました。

 私立高校ではもう入学式を終えたところもあるようです。今回参加した塾生では明日からという生徒もいました。公立は2~3日遅れで始まるようです。いずれにしても新しい高校生活が始まります。3年後にこの高校に来てよかったと思えるような学校生活を送ってほしいと思います。もちろん私も卒業後そう思いました。

高校準備講座4日目

 年度末になりここ数日急に暖かくなってきました。桜の花も早くも散り加減です。なにかと大変だった生活が1年続きましたが元通りの生活に戻るにはまだ日数がかかりそうです。だからといって何もしないわけにはいきません。学生は進級し、進学し勉強の内容も難しくなります。そんななか今年は久々に高校準備講座を実施することにしました。

 本来なら3月の月・木は受験が終わって曜日があいているため中学準備講座を実施するところですが、今年は小学校から継続する生徒が多いため中学準備講座はなし。そのかわり久々に高校準備講座をやってみることにしました。以前のブログを紐解いてみると前回の実施は8年前でした。実に久々ですが、教科は数学ですから問題はありません。

 募集を始めたのは合格発表の後です。募集期間は1週間で3名以上の希望者がいれば実施すると発表しました。すべてLINEでの告知です。はたして希望者がいるのかどうかという心配をよそに9名の希望者がいました。19期生の半数以上です。皆さんやる気があってよろしいです。男子5名に女子4名。高校別では公立5名に私立が4名です。いいバランスですね。

 全部で12時間すべて数学です。数学Ⅰの基本的な内容でちょうどいいのがあったので専用の教材を全員に持たせることにしました。

 初日は文字式の基本と指数法則など。二日目は展開。三日目は因数分解。そして四日目の今日は実数、絶対値、有理化などを学習しました。

今日の問題 対称式の性質と有理化を使います

 たしかに高校入試から合格発表に卒業式は大きなイベントですが、あとから振り返ってみるとこれらも単なる通過点にすぎません。新高校1年生が今取り組むべきことは受験から解放されたからと自由に遊ぶことではなく、次の段階に向けての予習です。すでに学校から予習用の教材を渡されていると思いますが、なかなか独りで解くには骨のある内容です。塾生から見せてもらった予習の内容はちょうどこの準備講座の内容と一致していました。

 残りの2回は4月1日と5日です。 早い生徒はその翌日の6日が入学式だそうです。中学と違って高校の授業のペースは猛烈に早いです。しかも予習が中心になります。いまのうちにその感覚をつかんでほしいと思います。

 そういえば今日は新中学3年生が二人自習に来ていました。テスト前に勉強するのは当たり前で、このようにテストがない日にも勉強する習慣をつけられればいいですね。

三者面談

 当塾では毎年年度替わりのこの時期に新中学1年生~新中学3年生を対象に三者面談を行っています。(中3は7月と11月にも実施)

 今年はこういう状況ですので実施は任意としましたが、すべての塾生の保護者の方から実施の希望日時をご連絡いただきました。ありがとうございます。3月1日から始まった面談も終盤を迎え、今日は土曜日とあって5組実施しました。

 塾によっては説明会形式にするところもあります。その方が一度ですんでいいのですが、それぞれの生徒の事情は違うはずですので私はすべての生徒の面談にこだわっています。まあ生徒数が多くないからできることです。さすがに1学年何十人も何百人もいたら、全員の面談など難しくなると思います。

 3月は新学年の準備に、高校準備講座。さらには三者面談の調整など通常とはちがった忙しさがあります。それはそれでいいものです。おかげで今年も外部募集は後手後手、というかまったく行っていません。それでもありがたいことに塾生や元塾生・保護者の方のご紹介ということで今年も数名の方から問い合わせをいただいております。

 この時期は連日のように塾の新聞広告が入っていると思いますが、うちの塾は今年もいれません。元々定員が1学年10数名と少ないため、一気に入塾希望があっても対応できないのです。だから先ほど書いたように数名の方からの問い合わせで十分なのです。経験上うちの塾の場合、問い合わせがあって見学された方の9割以上はそのまま入塾されます。

 それは塾生や保護者の方のネットワークによってうちの塾がどんな塾なのか事前に分かった上での問い合わせだからだと思います。広告やHPのうわべだけの情報より、実際に利用した人の口コミの方が何倍も信用できるでしょう。教える人間は20年間ずっと私です。小5から中3まで責任を持って全教科教えます。それに費用などもすべて公開しています。塾のHPを作成する以上費用を掲載するのは当然のことだと思います。

 ということで、三者面談はあと4組となりました。新中3では高校の話もしていますが、例年通り現段階ではまだまだ先のことといった感じです。これから北辰を受けて部活が終わって説明会などに行ってから決めても十分間に合います。ちなみに私は高校の説明会すら行っていません。それどころか入試の日に初めてその高校を見たくらいです。よってまだまだ焦る必要はありませんが、勉強だけはしておきましょう。

数学開始!

 今日は火曜日で授業は新中学1年生と新中学2年生。新中学1年生の授業は今月いっぱいは夕方ですが、授業内容は徐々に中学生の内容に踏み込んでいきます。数学もこの日からスタートです。数学だけでなく、英語と理科と地理と歴史のテキストも渡しました(国語は後ほど)新しいテキストを見てさらに中学生としての意識を高めることができたでしょうか。

 例年ですとこの時期中学準備講座を実施しますが、今年は行いません。よって小学生クラスからの継続組の皆さんは一足早く数学の授業を行うことにしました。すでにご存じの方も多いと思いますが来年度(4月)から中学生の教科書が変更になります。まだ新しい教科書を見たわけではありませんが、すでに作成されているワークを見るとなんとなく想像できます。

 今までと明らかに違うのは英語です。もうとにかく英単語の数が半端ではありません。おそらくいくつかは小学校で習得済みということになるのでしょうが、小学生では単語を書くという作業はしないはずです。はたして今後の中学生がこの単語を覚えられるのかどうか、まずは1年目が試金石となります。

 今日の時間での授業はあと2回です。4月6日(火)からは時間も正式に中学生扱いです。最初は英語と数学がメインになりますが、すぐに理科と社会も始めます。中1の1学期から全塾生が理科も社会も学習するという塾はほとんどありません(たぶん)。高校入試は5教科の総合得点で決まります。理科社会ができるに越したことはありません。本当は暗記が中心の社会は自力で学習してほしいのですが、なかなかそうはいかないのは20年やっていると分かります。

 うちの塾生が社会を得点源にしているのも中1から授業で取り組んでいるからでしょう。今年も同じように英数理社を中心に授業を組み立てていきたいと思います。私一人で教える以上他の講師に気兼ねする必要もありません。このあたりも当塾の特徴といえるでしょう。

合格おめでとう!

 今日は公立高校の合格発表日。塾としては19回目となりますが、何年たっても胃が痛いものです。今年は今までと違ってネットでの発表となりました。が、おそらくアクセスが殺到したのでしょうか、ある程度時間がたってから塾生たちからの報告が連続して届きました。

 このネットで発表というのは今後どうなるのか分かりませんが、個人的には来年以降も続いてもいいかなと思います。高校の先生も、掲示板を用意する必要もないし受験生も確認してから高校に行けばよいし、残念ながら不合格だった生徒はそのまま併願の私立高校に行けばよいので二度手間にはなりません。まあ掲示板を見て合格を喜びたい人にとっては少々ものたりないかもしれませんが、合格発表で人生が決まるわけではありません。

 今日合格だった人は喜ぶのは今日だけにして、残念だった人も悔しがるのは今日だけにして明日からは残りの中学生の生活を楽しみつつ高校でも頑張る決意を持ってほしいと思います。そして3年後にこの高校に入ってよかったと思えるようになってください。

 今年の当塾の合格高校です。

【公立高校】
浦和北 (戸塚中)
浦和東 (戸塚中)
川口  (戸塚中)
川口  (戸塚中)
越ヶ谷 (戸塚中)
越谷南 (戸塚中)
越谷南 (戸塚中)
越谷南 (戸塚中)
越谷南 (戸塚中)
蕨   (戸塚中)

【私立高校】
浦和学院 (戸塚中)
浦和学院 (戸塚中)
浦和実業 (戸塚中)
浦和実業 (戸塚中)
浦和実業 (戸塚中)
叡明   (戸塚中)
叡明   (戸塚中)
叡明   (戸塚中)
叡明   (戸塚中)
駒込   (戸塚中)
埼玉栄  (戸塚中)
昌平   (戸塚中)
西武台  (戸塚中)
西武台  (戸塚中)
西武台  (戸塚中)
西武台  (戸塚中)
大東文化大第一    (戸塚中)
東京成徳大学     (戸塚中)
東京成徳大学     (戸塚中)
東邦音楽大学東邦第二 (戸塚中)
日大豊山 (戸塚中)
武南   (戸塚中)

20年目

 今日から3月、寒かった日々ともそろそろお別れといきたいところです。さて3月1日は特別な日です。当塾がオープンしたのは2002年の3月1日(たしか金曜日)でした。

 前にいた塾が消滅したので自動的に独立することになった私がこの場所で塾を始めて早19年が経過し、ついに20年目に突入することになりました。始めた頃は10年どころか5年後すら想像がつきませんでしたが、いつの間にか20年目です。組織(FC)にも属さず、誰のアドバイスも受けず好きなようにやってきました。HPを作成しますと言われても断り、セミナーの案内も無視し、もちろんコンサルの類いのアドバイスも受けていません。

 前の塾での経験もありますが、何より大きいのは今の塾で生徒や保護者の皆様に大変恵まれたことが、今まで続けられたいちばんの要因だと思います。教えるのが私一人しかいないにも関わらず、弟妹やお知り合いの方を紹介していただいて今に至ります。今後もせっかく紹介していただいた方を裏切らないように、気合いを入れて授業をしていくつもりですのでよろしくお願いします。 

 ただ20年もたつと当たり前ですが年をとります。頭の中は20年前とたいして変わりませんが、体調だけは気をつけたいと思います。まあ毎日元気な塾生たちと接しているとこちらも元気をもらえるような気がします。これは偽らざる本音です。

 来週は公立高校の合格発表です。これで進路も決まります。今年はチャレンジ受験が多く、全員合格は難しいかもしれませんが、面談の時点で公立の受験校を変えるくらいなら私立に行くと話していた生徒も複数名いたので納得の受験のはずです。公立に行く人も、私立に行く人も、皆さんの高校生活が充実したものになることを陰ながら応援しています。今までの先輩がそうであったように高校生になってもいつでも遊びに来てください。もちろん勉強しにくるのも大歓迎です。高校生の内容でも数学くらいなら教えられますよ。

志願先変更後の倍率

 前回同様に、近隣の高校の普通科を中心にまとめました。最初の出願時から結構変わっている学校も多いようです。今後数人単位での変更はあるかもしれませんが、ほぼ確定です。

 もう倍率が高いとか低いとか言ってもしかたがありません。あと1週間は今まで頑張ってきた分をすべて発揮できるように、後悔することのないようにするしかありませんね。まあほとんどの人は私立に合格しているでしょうから、不合格ならどこにも行けないということはないでしょうが、それでも受験前というのは人生の中でも数少ない限界まで頑張ることのできる貴重な時間です。その結果がどうであれ、後で振り返った時に高校入試の前は結構頑張って勉強したと言えるようにしたいものです。ちなみに私(塾長)も中学の時はまったくといいほど勉強しませんでしたが、入試前の1~2ヶ月くらいだけは当時の自分史上いちばん勉強しました。

だいぶ力はついてきた

 今日は木曜日で中3の授業の日。1月から2月にかけての月・木は中3に集中するために他の学年の授業はいれていません。授業と言っても、この時期の中3でなにか新しく覚えることはもう特にありません。それよりも今まで覚えた知識がちゃんと身についているのかの確認作業のようなものです。知識の定着を確認するにはテストを行うのがいちばんです。すでに模試は終了しているため、2月には教材会社が埼玉県の中3用に作っている公立入試とそっくりの問題を使っています。おそらく同じものを使っている受験生は県内に数多くいることでしょう。似たような問題が出たらその生徒たちにとってはやや有利になりますね。

 採点はすべて私が行っています。部分点をつけるにしてもどのくらいが適当なのかは問題にもよるので、採点だけでなく実際にすべての問題を事前に解いています。5教科ともです。その結果塾生たちの答案を見て、それが難しい問題でのミスなのか簡単な問題でのミスなのか私も把握できます。これは解いていないと絶対に無理です。ただ採点をしているだけではないのです。

 また国語の作文も初回に比べたらだいぶましになってきました。今年の中3は今までの中でもベスト3に入るくらい素直な生徒が多く、私が指摘した改善点は次からはきちんと直しています。前にも書きましたが作文は減点法なので、減点される部分をいかに減らすかが重要です。そのあたり塾生もだいぶ分かってきたようです。

 数学にしても基礎的な問題の正解率が目に見えて上がっているのが採点していて分かります。ここまで来たら難しい問題に挑戦するよりも、いかにミスをしないようにするのかを考えた方がいいでしょう。限られた時間のなかで、難問を解くのに固執して結局時間切れになり見直しの時間が無くなったために、2~3問のミスが見抜けなく10点落としたではテストの受け方としてお粗末です。時間内に難問に挑戦するのはその他の問題が絶対に合っていると確信できる場合です。

 言葉は悪いですが、捨て問題を見抜く力も必要だということです。6点にこだわって15点失っては元も子もありません。もう一度言いますが、解けるかどうかも分からない(おそらく解けない)問題に時間を費やすなら、その時間を見直しにあてることが試験の受け方としては正しいと言えるでしょう。ではどうやって捨て問題を見つけるか、それは普段の学習量がものを言います。

 まあ北辰と違って入試はほぼ同じ学力の生徒が机を並べています。自分が分からない問題は他の人も分からないと開き直って別の問題に取り組むなり、見直しをするなりすることです。その気持ちの切り替えも大切な要素の一つです。